2月21日、中居正広がジャニーズ事務所を退社することが明らかになった。第一報を打った『週刊文春』によると、昨年6月までにすでに契約を更新しない旨を伝え、事務所もこれを了承したという。

 たしかに“退所”を象徴する出来事はあった。昨年7月に他界したジャニー喜多川社長を送るため、タレント一同が会したジャニーズ“家族葬”でのこと。中居だけが唯一、参加しなかったのだ。

ジャニーさんが倒れた時、真っ先に駆けつけて時間が許す限りつき添った中居さんだけに、故人との“お別れ”をすでに済ませていたのかもしれません。この時点で退社を決意していたであろう彼は先輩や後輩、そしてキムタクと顔を合わせる気持ちにはなれなかったのでしょう」(芸能レポーター)

 '16年末のSMAP解散後、それぞれの道を歩み始めたメンバー。そして'17年9月に稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が退社し、ファンから“ツートップ”と呼ばれてきた中居正広と木村拓哉が残留を決めた。先の3人は『新しい地図』を結成して行動をともにする一方で、中居と木村は一向に交わることはなかった。

「むしろ、対照的すぎる存在でした。ドラマや映画、CMなど次々と新規の仕事が舞い込む木村さんに対して、中居さんといえば引き続きレギュラー番組を淡々とこなすだけ。そして、気がかりだったのが開設されることがなかった“情報サービス”です」(広告代理店関係者)

 ソロになった後、いわゆるファンクラブを設立しないかわりに、'17年10月にメールが無料で配信される「情報サービス」を開始した木村。このサービスに登録することで各メディアへの出演・ライブ情報が随時、届けられることに。

「現在、木村さんの会員数は8万人にも届くところだそう。一方の中居さんですが、《ただいま準備中です。しばらくお待ちください》と、待ち続けたファンを“放置”したまま2年半。提供できる情報がなかったのか、そもそも作る気がなかったのか」(前出・広告代理店関係者)

 事務所内での立ち位置にも、2人のあいだには大きな“溝”があったようだ。

中居は以前と変わらず、信用を置くマネージャーをひとり帯同させる場合がほとんどでしたが、キムタクはジュリー藤島社長が“相棒”のように、また常に大勢のスタッフがついて回ったりとすでに“幹部”のような扱い。そんな彼に、中居は“あいつ、何やってんだ?”と呆れていたのかもしれません。

 結局は解散騒動時の“すれ違い”が、2人のあいだでクリアになっていないのでしょう。中居は“架け橋”になるべく残留したはずが、現状の木村の姿を見てメンバーをつなぐことを不可能と判断したのでは?」(芸能プロ所関係者)

 解散騒動が勃発する直前の'15年12月31日、中居と木村はそろって東京・赤坂に期間限定でオープンした『SMAP SHOP』を訪れて、ツーショット写真におさまった。

中居が仕事以外で木村と会うなんてよほどのこと。その日、2人が一緒だったというのなら、“相棒”として5人で歩むための最後の説得を試みていたとも考えられますよね。結果は、『スマスマ』生謝罪を見てのとおりになってしまいましたが……」(前出・芸能プロ関係者)

 ジャニーズ家族葬の集合写真にうつる木村のとなりには、そこだけ不自然に一人分のスペースが空いている……。本当はSMAP存続の道を模索したであろう木村もまた、中居との“和解”を望んでいたのかもしれない。どこですれ違ってしまったのだろうか。