【失敗する芸能人の特徴1:続けられない】

 前述の『メレンゲの気持ち』によると、YouTubeで収益を得る条件は、(1)チャンネル登録者数が1000人以上、(2)総再生時間が1年で4000時間(その他条件あり)と伝え、「登録者数1万2000人のYouTuberが月10万円の利益を得るには週に1本、10分の動画を公開しなければ厳しい」としていた。そのため、YouTubeで稼ぎたいと考えるのであれば、コンスタントに動画を公開し続ける必要がある。

 さまざまな芸能人がYouTube界に進出しているものの、続けることができずに数本公開しただけで辞めてしまうことも珍しくない。ブログなどとは異なり、動画にはコンテンツの企画・準備・画面を持たせるための話術やパフォーマンスなど、多くのスキルを求められる。それだけ、「続ける」ことへのハードルは高いのかもしれない。

【失敗する芸能人の特徴2:好感度が低い】

 YouTubeでは、テレビなどでは見えにくい「好感度」が如実(にょじつ)に現れてしまう。その尺度のひとつが、再生数。そして、もうひとつは「高く評価」するか「低く評価」するかをクリックする、投票制度である。よって、動画の内容だけで判断されるのではなく、「何をやっても叩きたくなるから」などという理由で低評価がたくさんついてしまう人も存在する。

 例えば、お騒がせタレントの加藤紗里(チャンネル登録者数・1.86万人 ※数字は3月3日現在、以下同)は、そうした傾向が一目瞭然。今年1月下旬に公開した『高級店街でわらしべ長者』は、高評価が298件、低評価が1063件。『加藤紗里 あの噂のUSJデートに密着』では高評価が280件、低評価は実に1675件と、その他の動画を含め、「低く評価」のほうが圧倒的に多いのだ。

 また、離婚や妊娠を発表した“炎上モノ”の動画は50万再生を突破しているものの、それ以外の動画は好感度の低さからか、再生回数は数万止まりのものが多く、応援してくれるファンの数を増やせているとは言いがたい。

【失敗する芸能人の特徴3:コンテンツ自体が弱い】

 宮迫の公式チャンネル『宮迫ですッ!【宮迫博之】』は、登録者数 62.4万人で、投稿動画に対しては高い評価が低い評価を大きく上回っているものの、コメント欄やネット上では「企画がつまらない」「スタッフにやらされている」といった中傷も目立つ。

 注目が集まった初投稿の謝罪動画(再生回数493万回)や、ヒカルやホリエモン、DJ社長といった著名人と絡む内容、妻との電話など「他人とコラボ」する企画は軒並み50万〜300万超えの再生回数を記録していいるものの、内容にはゲスト頼みな一面が見られた。

 2月中旬以降に公開している、コラボではない宮迫単体の企画『【予想外】トイレットペーパーで服、作ったらおしゃれになる説』(再生回数18万回)、『大河ドラマで死にかけた話【宮迫博之の一人喋り】』(同20万回)、『実家で起きた、本当に怖い話【宮迫博之の一人喋り】』(同15万回)などは案の定、再生回数が伸び悩んでいる。今後、支持率を上げて生き残っていくためには、宮迫個人の人気及びコンテンツ力の底上げが課題だろう。

 続いては、YouTubeで才能が開花した人々の特徴を考えてみたい。