新型コロナウイルスの影響で、大人も子供も在宅時間が増えたいま、「じっくり取り組める“手芸”がおすすめ」と言うのは、手作りプロデューサーの寺西恵里子先生。手芸には、自分の手で物を生み出す以上に、驚きの効果があるというのです!

手芸は脳にいい!

 脳には3つの動作、「動いている」「寝ている」「ボーッとしている」があります。なかでも、「ボーッとしている」ときが大切で、動いていたときに入ってきた情報を整理しています。この時間がないとせっかくインプットした情報(知識)も使えないそうなんです。まさに手芸は無心になれるので、脳を整理する「ボーッとする」時間を作り出すいい機会!

 クマのぬいぐるみでもリースの飾りでも、部屋に手作りの物がひとつあるだけで、温かい気持ちになれると思いませんか? 特に自分で作った物には愛着がわくもの。嫌な事があっても、手作りした物に囲まれると癒やされます。

手作りプロデューサー寺西恵里子さん 

 私の机は作品だらけなのですが、その居心地のいい空間が仕事のモチベーションになっていると感じます。手芸ってひとつ上手くいくと、もうひとつ作ってみたくなり、そして人にあげたくなる。

 気持ちを贈るという意味では素敵なのですが、身につけるものを贈るのは、相手の趣味もあるので難しいですよね。その点、飾り物や便利に使える小物なら、気軽に贈れます。

手芸にルールはない

 手芸ってルールがいっぱいあると思われている方が多いと思うんです。「生地の表裏ってどうしたらわかるんですか?」とよく聞かれますが、そんなことより、どっちを表にしたいかでいい、自分がどうしたいかでいいんですよ。

 そんなふうにハードルが高いと思われている手芸ですが、裁縫や編み物、フェルトマスコットに刺繍など、さまざまな種類があります。きっと、自分にハマるものがあるので、まずは気軽に試してみてください。

 私は『サンリオ』に勤めていたこともあって、キャラクターのお仕事もいただくのですが、好きなキャラクターが作りたいから手芸をはじめるという人は多いですね。

綿を回しながら、全体を針でちくちく刺してまとめていきます

 最近手がけた『ニードルフェルトですみっコぐらし』は、大人気の『すみっコぐらし』が、手芸初心者でも簡単に作れるんです。作り方を見ながらというより、ときどき本の中の型紙と合わせながら、ひたすら綿に針を刺して形を作っていくので、「ボーッとする」時間ができます。脳によくて、生産性もあって、温かい気持ちにさせてくれると思います。また、かわいいキャラクターなので、お子さんと一緒に作るのもおすすめです。

 在宅時間を使って、もっと手芸を楽しんでくれるとうれしいです。

<近刊情報>
すみっコたちが作れるキット付きの作り方の解説本。アクリルの綿を専用の針で刺して形を作る手芸が、「ニードルフェルト」。無心に刺すだけでテクニックがいらないのも手芸初心者向けの理由です。

『ニードルフェルトですみっコぐらし パート1 しろくま・ぺんぎん?』(主婦と生活社)本体2500円+税 ※記事の中の書影をクリックするとアマゾンの紹介ページにジャンプします
『ニードルフェルトですみっコぐらし パート2 とかげ・とんかつ・ねこ』(主婦と生活社)本体2700円+税 ※記事の中の書影をクリックするとアマゾンの紹介ページにジャンプします

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<プロフィール>寺西恵里子 手作りプロデューサー (株)サンリオに勤務し、子ども向けの商品の企画デザインを担当。退社後も"HAPPINESS FOR KIDS"をテーマに手芸、料理、工作を中心に手作りのある生活を幅広くプロデュース。その創作活動の場は、実用書、女性誌、子ども雑誌、テレビと多方面に広がり、手作りを提案する著作物は650冊を超える。