新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を受けて収録を休止していたテレビドラマが6月1日から、ついに撮影を再開する。

『半沢直樹』チームの意気込み変わらず

 いち早く撮影の再開を発表したテレビ朝日は、『BG~身辺警護人~』『特捜9』『警視庁捜査一課長2020』『家政夫のミタゾノ』『M 愛すべき人がいて』という5本のドラマと『仮面ライダーゼロワン』『魔進戦隊キラメイジャー』の計7作品について順次、撮影を再開していくという。

「民放はこれを機に、横並びで撮影を再開する予定です。各局とも専門家のアドバイスを受けて収録現場における感染拡大防止のための制作ガイドラインを制定し、厳しい対策を取っています。通常の撮影に戻るには時間がかかりますが、さすがにこれ以上延期するのは厳しいですからね」ドラマ制作スタッフ)

 ガイドラインは東京都が作成したロードマップの内容に沿って制定されているそうで「ロケ地の選定方法、撮影地の人数、ロケ収録の有無など項目は多岐にわたり、詳細に書かれています」(同前)という。

 4月クールの連ドラといえば前述の木村拓哉が主演する『BG~身辺警護人~』をはじめ、堺雅人主演の『半沢直樹』(TBS系)、篠原涼子主演の『ハケンの品格』(日本テレビ系)、織田裕二主演の『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)など、高視聴率を見込める話題作がラインアップされていた。

 特に、最高視聴率42.2%を記録した『半沢直樹』は7年ぶりの続編とあって、ファンにとってもTBSにとっても、待ちわびていた作品といえる。

「TBSは“2020年は半沢直樹イヤー”というフレーズを掲げたほどの力の入れようですから、延期になろうとも“絶対に完走する”という意気込みは変わりません。もともと今夏は東京オリンピックが開催される予定であったため、7月クールのドラマ枠は短めに設定されていましたから、この枠を使ってでも全話放送するのでは」(スポーツ紙記者)

 撮影はすでに2か月以上もブランクがあるものの、出演者やスタッフのモチベーションは保たれているという。

スタッフや共演者たちはグループLINEで連絡を取り合ったりしているそうです。まずはみんなが健康でいることがいちばんですから、体調管理の話題が多いようですよ」(同前)

 早ければ6月中旬までには再開の予定だというが『半沢直樹』を見られるのは、もう少し先になりそうかも。

(取材・文/小窪誠子)