持ち方次第で傘は危険物に!

 たまたま、うっかり。本人はそんな気持ちでも周りは大迷惑しているかも。こんな持ち方に注意して!

【斜め持ち】

 水平まではいかなくても、先端が当たる可能性あり! 傘の柄を持ってブラブラさせても危険範囲が広がる。

【荷物の外側持ち】

 荷物が多いと、つい腕にひっかけがち。荷物の外側だと、幅をとってさらに危険!

【座って斜め持ち】

 電車の座席でよく見かけるスタイル。人の足や荷物がひっかかる危険が。

イラスト/とげとげ。

【ハンドル逆持ち】

 些細なことだが、ハンドル(持ち手)を外向きに腕にかけると先端が浮きやすい。ハンドルを内向きにひっかけると傘が垂直に落ちる。

【振り子持ち】

 腕を振って歩くと同時に傘も振られることも。危険範囲が広がり勢いも出て非常に危険。

傘が凶器となった事件簿

 どこにでもある日用品の傘が、犯行の凶器になった。そんな驚くべき事件はなぜ起こったのか。

【1】飲み会帰りの惨事

 2015年6月の深夜。JR東京駅前の路上で、男性会社員(54)が、会社の飲み会後に仕事仲間の男性(55)と口論。男がビニール傘で突いたところ左目に刺さり、男性は入院先の病院で死亡

 傘で突いた男は、「酔っ払って仕事のことで口論になって傘で突いてしまった」と容疑を認めた。傷害致死の罪に問われたこの男に対し、東京地方裁判所は「偶発的な事案だった」として執行猶予のついた懲役2年6か月の判決を言い渡した。

【2】たまたま車にあった傘を凶器に

 2002年5月。広島県にて路上で会社員の男(33)が、無職の男性(55)とどちらが道を譲るかで口論。被害者の車にあった傘でもみ合いになった末、応戦した加害者により顔を突き刺され失血死した

 広島地裁は「奪った傘を使い、積極的に攻撃するという行為は危険で悪質。些細な出来事を発端とした点でも悪質といえるが、被害者の死は偶発的で被告にも予想外だった」と結論づけ、懲役4年6か月の実刑判決を言い渡した。


教えてくれたのは 水野遼さん
水野FUKUOKA法律事務所代表弁護士。交通事故、刑事事件、医療事件を中心に家事事件、倒産事件など、日常生活で起こるさまざまな法律問題に対応している。ZOOMなどのテレビ電話を用いた法律相談・打ち合わせを積極的に行っており、遠方からの依頼や夜間・休日の相談にも対応している。LINE公式アカウント、各種相談申し込みフォームを完備。