同様に、批判から逃れるように引退を選んだのが、2016年に『フライデー』に薬物使用疑惑を報じられ、否定しながらも「今すぐこの芸能界から消えてなくなりたい」と会見することなく去った成宮寛貴だ。

「彼は世間からの批判はもとより、マスコミの後追い取材から逃れるための引退とも見て取れます。その後、海外に渡った彼はSNSやHPを開設し、商品プロデュースなどを行っています。一部では芸能界復帰とも報じられましたが、疑惑をクリアにしていない分、スポンサーは難色を示すでしょうから復帰はきびしいのでは」(前出・スポーツ紙芸能デスク)

 かたや、引退宣言は一時的に大きな注目を浴びるもの。“話題作り”と取れる芸能人も。

「その傾向があるのも確かですね。例えば小林麻耶さんは一部のメディアから、市川海老蔵さんとの関係を報じられ、“マスコミに騒がれるのが嫌だ”という理由で引退したわけですが、結局は夫婦揃って芸能事務所に所属し、復帰しました。たとえば、安室奈美恵さんは生活に困らない十分な稼ぎがあるわけですが、そうでない人、また稼ぐ術がない人は、結局、また芸能界に戻る道しかないのだと思います」(佐々木氏)

 モーニング娘。として国民的人気を得ながらも、2度の引退復帰を繰り返し、昨年には参議院議員に立候補するも落選した市井紗耶香もその部類か。今年1月に事務所から契約解除されながらも、立憲民主党の応援に回ったり、はたまたアイドルグループをプロデュースしたりと話題ばかりが先行している。

ユッキーナが復帰するために

 そして7月6日に芸能界を引退したばかりの木下優樹菜も、すでに“復帰”予備軍に位置づけられている。

「契約を切られる形で引退しましたが、1度は自分の意思で活動を再開させていたわけです。また不倫疑惑こそ囁かれますが、SNSの縦読みだとか、どんな相手だとかが漏れ聞こえてくるだけで、写真を撮られたわけでもなく具体的な証拠がないんですね。

 起きた事実といえばタピオカ店とのトラブルだけで、こちらは裁判に持ち込まれたと言いますから当事者間同士の話になります。

 不倫騒動は時間が経つにつれて、“もう、いいでしょ”と世間の反応は薄まります。テレビやCMなどの芸能界のド真ん中に戻ってくることは難しいと思いますが、裁判が終了次第、ユーチューバーなどのネットから復帰することになるのではないでしょうか」(佐々木氏)

 やっぱり芸能人はやめられない。