6月の撮影再開後に、困難な状況に立ち向かう心意気を示す名ゼリフが生まれた。

「第4話で半沢が“自分の仕事にプライドを持って、日々奮闘し、達成感を得ている人のことを、本当の勝ち組というんじゃないかと俺は思う”というセリフがありました。セントラル証券の社員に向けた言葉ですが、あれは頑張っている人たちへの応援と同時に、熱意を持ってドラマ制作に取り組んでいるキャストとスタッフ全員の気持ちも込められていますね。だからこそ、ここまで多くの人の心に響くのではないでしょうか」

 世代を超えて支持される名言が生まれるのは撮影現場の気持ちがひとつになっているからなのかもしれない。

半沢直樹の主な名言(2020年版より)

・第1話・

「不平不満を愚痴ってそれで終わりにするのか。なにをしても無駄だと全部を諦めるのか……それを考えるんだ」

・第3話・

「大事なのは感謝と恩返しだ。その2つを忘れた未来は、ただのひとりよがりの絵空事だ。これまでの出会いと出来事に感謝をし、その恩返しのつもりで仕事をする。そうすれば、必ず明るい未来が開けるはずだ」

・第4話・

仕事は客のためにするもんだ。ひいては世の中のためにする。その大原則を忘れたとき、人は自分のためだけに仕事をするようになる。自分のためにした仕事は、内向きで卑屈で醜く歪んでいく

「大企業にいるからいい仕事ができるわけじゃない。どんな会社にいても、どんな仕事をしていても、自分の仕事にプライドを持って、日々奮闘し、達成感を得ている人のことを、本当の勝ち組というんじゃないかと俺は思う