4. ダルゴナミルクティー
ダルゴナミルクティー(写真:筆者提供/東洋経済オンライン)
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「ダルゴナコーヒー」や「ダルゴナミルクティー」などのダルゴナと冠の付くドリンクが話題だ。これは、好みのコーヒーやお茶などのドリンクの上にダルゴナ(日本で言うカルメ焼き)をのせた飲み物である。青山に日本1号店として今年3月にオープンした「Cha Aoyama」では、「ダルゴナミルクティー」を販売しており、外で購入できるダルゴナドリンクとして話題となった。

 写真を提供してくれた都内の高校に通うAさん(女性)は、「少し前におうちカフェでみんながダルゴナコーヒーを作ってインスタに載せていて、ダルゴナという言葉だけで気になります。コップの下のほうにシンプルなロゴがあるのも斬新でかわいい」と語ってくれた。

 ダルゴナドリンクは、コロナによる自粛生活のなか、若者たちの「おうちカフェ」の定番ドリンクといっていいほど、爆発的な人気となった。

 このように、タピオカブームが終焉する一方で、実にさまざまなドリンクがブーム化している。若者はタピオカには飽きたが、ほかのドリンクを積極的に求めていることがうかがえる。まだタピオカほどのムーブメントを起こしているドリンクは出てきていないが今後、「ポストタピオカ」ドリンクが出てくるかもしれない。

原田の総評:ネクストタピオカの条件は?

 コロナによる若者のタピオカ離れのレポートはいかがでしたでしょうか。

 長く続いたタピオカブームですが、コロナ前から若者たちの間でも若干飽きを感じる人も出始めていました。しかし、高校や大学などの帰りに、友達とタピオカ屋に並んでタピオカを飲む、というのが習慣のようになっていた人も少なくありませんでした。

 ところが、コロナにより大学に行かなかったり、外出を自粛したり、友達と会う機会を減らしたり、並ぶという行為自体を控えたりするなかで、若者の間でタピオカ離れが起こってきているのです。

 では、ネクストタピオカの条件とは何か。学生が集めてくれた事例から想像すると、「腹持ち」と「映え」かもしれません。タピオカがこれだけ長い間、若者たちの支持を集めてきた理由に、「腹持ち」と「映え」があると思いますが、まさにこのタピオカが持っている2つの強みを備えた飲料が、ネクストタピオカの候補に挙がっていることがわかります。

 苦境にあるタピオカ店にはコロナに負けずにぜひ頑張っていただきたいと思うとともに、コロナという大ピンチを逆に大きなチャンスに変えるべく、長く続いたタピオカブームの次のブームが生まれ、冷え込んだ消費が活性化するチャンスになることを期待します。


原田 曜平(はらだ ようへい)マーケティングアナリスト
1977年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、博報堂に入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。2018年よりマーケティングアナリストとして活動。2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。著書に『平成トレンド史』『それ、なんで流行ってるの?』『新・オタク経済』などがある。YouTubeはこちら