6人は“冬の時代”をどのように乗り越えたのだろうか。『ジャニーズは努力が9割』(新潮社刊)の著書があり、ジャニーズ事情に詳しい霜田明寛氏は、“15年前の誓い”が転機になったと指摘する。

曲にも恵まれ、コンサートでは息の合ったダンスでファンを魅了するV6
曲にも恵まれ、コンサートでは息の合ったダンスでファンを魅了するV6
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「以前、岡田さんが雑誌のインタビューで2005年のデビュー10周年のときに“メンバーそれぞれが職人のように極めたものを持って頑張ろう”と6人で話し合いをしたことを告白しました。それ以降、岡田さんは映画の出演が増え、森田さんは2005年に初舞台に出演、井ノ原さんはNHKの『あさイチ』でキャスターを務め、坂本さんはミュージカル、長野さんはグルメ、三宅さんも手話で評価されました」

 彼らが職人性に磨きをかけることができたのには、こんな背景がある。

「人気グループの長所であり短所でもあるのですが、SMAPや嵐のように大ブレイクすると自由度がきかなくなる問題があります。一方、V6は毎年ツアーをやるわけではなく、レギュラー番組も深夜になり、6人が好きなことに挑戦しやすい環境にいました。ニーズはあっても、絶対的にグループ活動をしないといけない雰囲気ではなかったです。たとえるなら正社員として働くことに限定せず、副業も許されたというイメージでしょうか」(霜田氏、以下同)

伝説的グループを反面教師に

 1人もメンバーが欠けなかったのは、“あの先輩”の存在が大きかったようで……。

光GENJIです。V6は、先輩が売れてから解散するまでを間近で見ていました。また、坂本さんと長野さんは、光GENJIメンバーの佐藤アツヒロさんと年も近い。6人は、彼らを見て“俺たちは解散しない”と強く思ったのかもしれません」

 先輩を尊敬する一方で、グループへの思いを強くする“アンチ光GENJI”精神を抱くことになったのだろう。

 このまま25周年、30周年と6人そろって駆け抜けてほしい!