「'06年にTBS系で連ドラが放送され、その後に映画化もされた『クロサギ』の続編を、来年7月クールの枠で放送する計画があったんです。でも、いつの間にか立ち消えになったそう。どうやら主演の山下智久さんが、来年3月にジャニーズ事務所を退社する方向で、来春以降の仕事をストップしているんだとか」(制作会社関係者)

 山Pといえば今年7月末、都内の飲食店で未成年の高校生を含めた女性たちとお酒を酌み交わし、その中にいたひとりの女性をホテルに“お待ち帰りした”と報じられて、8月17日から芸能活動を自粛している。

「この飲み会には『KAT-TUN』の亀梨和也さんも同席していましたが、厳重注意を受けるだけにとどまりました。飲み会に参加した女性には、事前に年齢確認をしていたため、未成年だという認識がなかったとのこと。ただ、山下さんは飲み会後、未成年女性と一緒にホテルに入ってしまったことが、謹慎処分の要因になったと思われます」(芸能ジャーナリスト)

 亀梨は厳重注意を受けた翌々日、自身が主演する映画のイベントで謝罪したのだが、今回の処分の差には疑問が残る。なぜ、山Pだけが謹慎になったのか。

円満退社の予定が……

今回の未成年スキャンダルに関して、ジャニーズ事務所は“スルー”する予定だったのですが、ネット上で“コロナ禍で未成年をお持ち帰りなんてありえない!”といった批判が予想以上に集中したことが理由で、山Pだけが処分を受けることになったのです。スキャンダル発覚から処分を発表するまでに、10日もかかってしまったのは、そういった経緯があったそうです。

 決して、退社の話で事務所ともめたことで処分を受けたわけではありません。あくまで、山Pの“海外志向”を尊重した事務所が了承した円満退社ですから」(山下の知人)

 山Pの退社は、もはや既定路線なのは間違いなさそう。あるテレビ局関係者は、山Pは「ジャニーズ退社後の“未来予想図”をしっかり描いている」と話す。

「山下さんは昨年9月、プライベートでも交流のある俳優のウィル・スミスの家族が経営する海外事務所と契約しました。アメリカやカナダで仕事をする際のマネージメントは、ジャニーズ事務所からの業務委託という形になったのです。今年6月からは、23の国と地域の配信プラットフォームで公開されたドラマ『THE HEAD』に出演。ジャニーズ退社後は、より一層海外での活動に重きを置くことになると思います」

 そんな山Pは、世界に羽ばたく前に選んだ“大仕事”がある。それは、亀梨とのユニット『亀と山P』のラストライブだ。

'05年に日本テレビ系で放送された『野ブタ。をプロデュース』の主題歌となった『青春アミーゴ』はミリオンセラーを記録し、亀梨さんと山下さんが組んだ期間限定ユニットの『修二と彰』は“奇跡のコラボ”と言われるほどでした。12年後の'17年にも、『野ブタ』と同じ枠で放送された『ボク、運命の人です。』で共演したふたりは『亀と山P』を結成し、楽曲をリリース。

 そして今年4月には、同ユニットのアルバムが発売予定だったのですが、新型コロナの影響で延期に……。5月と6月に開催されるはずだったドームツアーも中止となってしまったんです」(スポーツ紙記者)

 コロナの猛威が、山Pの“卒業計画”を狂わせてしまったのだという。

山下さんは『亀と山P』のコンサートをジャニーズ時代の“集大成”にするつもりだったんです。予定どおりにアルバムがリリースされ、コンサートが無事に終わったタイミングで“年内いっぱいでジャニーズを辞める”と発表する予定だったそうです。しかし、コロナの影響でもろもろのスケジュールが白紙になったことで、山下さんの退社も来年3月までズレ込んでしまったと聞いています」(芸能プロ幹部)