ここ数年、加山雄三は苦難に見舞われている。

「不運の始まりは、'18年に起きた『光進丸』の火災でした。西伊豆の沖合に停泊していた加山さんの愛艇が全焼してしまったんです。ケガ人はいませんでしたが、悪いことは続きます。'19年11月には脳梗塞を発症し、入院しました」(スポーツ紙記者)

 症状は軽く、すぐに退院。後遺症はなかったものの、年齢を考えて妻とケアハウスで暮らすようになった。

'20年に入って、コロナ禍で身動きが取れなくなります。でも、自粛期間が終わるとさっそく動き始めました。7月に逗子マリーナで無観客ライブを行い、生配信したんです。ラップミュージシャンやアイドルが応援に駆けつけ、活気のあるイベントになりました」(音楽ライター)

所属事務所に今後について聞くと

 若大将の面目躍如といったところだが、8月29日に再び病魔が襲う。

「誤嚥による嘔吐があり、病院に救急搬送されました。水を大量に飲みすぎたようです。そのときにむせて強く咳き込んだことが原因で、軽い小脳出血が起きていました。容体は安定していましたが、大事をとって入院することに」(前出・スポーツ紙記者)

 経過観察しながらリハビリを行い、11月9日に無事、退院。今後はどうするのか、所属事務所に聞いた。

加山雄三。デビューから2年、'62年に撮影

退院しましたが、2か月以上も入院していたので、かなり筋力が落ちました。歌もストップしていたので、今はトレーニングの日々。普通に歩けるぐらいには回復していますよ。まずは普段の生活を取り戻せるようにトレーニングしている状態ですね。

 やはり100パーセント元に戻らないと、復帰は難しいと思っています。“健康”とか“若さ”が持ち味ですから、復帰するからには中途半端な形ではできないんです。“若大将は年老いてもやれる”という姿を見たい人も多いでしょうから。本人も復活するからには、きちんと挨拶をしたいと言っています

 急がずに自分のペースを守って復帰を目指している。

「歩くスピードも上がっていますし、距離も延びています。筋トレもやっていますが、年齢を考えると無理もできません。できる範囲で進めている感じです。本人はやる気満々で、ボイストレーニングにも励んでいますよ。のども筋肉ですからね」(所属事務所)

 加山には、復帰に向けて成果が上がっていることを知らせたい人がいた。桑田佳祐である。

「桑田さんは、地元・茅ヶ崎の先輩である加山さんを昔からリスペクトしています。'06年にステージで共演したこともありますよ。プライベートでも交流を続けています」(前出・音楽ライター)

 加山も自分を慕ってくれる後輩のことが気にかかるのだろう。

加山が『いとしのエリー』を歌っている姿を動画で撮影して、桑田さんに送ったんです。みんなに心配していただいていますが、特に茅ヶ崎つながりの桑田さんには、少しでも元気な姿を見せたくて。

 桑田さんはそのことを、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で話してくれました」(所属事務所)

 復帰の日はまだ決まっていないが、またいつか、2人が同じステージで歌う姿が見られるはずだ。