「普段は歌舞伎町でホストをやっていますが、生活が厳しくて、新宿二丁目で“パパ活”をやることもあります……」

 今にも泣きそうな表情で語るのは、ゲイを公言しながら歌舞伎町でホストとして働く酒井佑人(ゆうと)さん(29)だ。その生活はあまりに悲惨で――。

働くしか選択肢がない

 1月7日に緊急事態宣言が発令され、実施区域では飲食店が夜20時までの時短営業を要請されている。そんな中、多くのホストクラブは通常営業を続けている。

緊急事態宣言中、夜20時以降の歌舞伎町

 過去にはコロナ禍での営業が“感染拡大の温床になっている”と非難されたが、今はどんな状況なのか?

「最近は客足も戻ってきて、順調ですよ。先日は30万円のピンクのドンペリもあきました!」(ホストクラブ従業員)

 1月中旬の夜20時以降、週刊女性記者が歌舞伎町を歩くと、満席で客のあふれる店やシャンパンコールの響き渡る店など、盛況の店が多い印象だった。

 営業を続けなければならないのにはワケがある。冒頭の酒井さんが事情を説明する。

「緊急事態宣言中にもかかわらず、ほとんどのホストクラブが通常営業している現状には違和感を覚えています。ですが、生活できるだけの保証も出ない中、われわれには働くしか選択肢がないんです」

 時短営業に応じても、1日あたり6万円の保証が店に支払われるだけ。多くのホストは歩合制の個人事業主なので、働かなければ収入はゼロに近い。

 酒井さんの生活もドン底状態だという。

「ホストデビューしたのは昨年の12月。それまでは実家暮らしで、パチンコ店の清掃やタレント活動をやって収入は月に15万円ほどでした。

 ですが、いい年してフラフラしていたので埼玉の実家を追い出されてしまい、寮暮らしができて同僚にイケメンが多いホストで働くことにしたんです

 普段の生活はというと、

「ホストの最低保証は1日7000円。指名もなく、寮からの往復交通費500円やヘアメイク代1000円などがかかるので、実質手取りはもっと少ないです」

 これだけでは生活できないため、昼間は回転寿司店でアルバイトをしているという。

「シフトは週に3日くらい。あまりにお腹が減って、こっそりつまみ食いしようか、いつも迷ってます」

 過去には友人から数十万円規模で金をだまし取られたり、バイト先から給与未払いの被害に遭うなどして貯蓄も少ないという酒井さん。