父と息子だけを置いて引っ越した

 近隣の厚木市の田園地帯で、長男として生まれ育った山口容疑者について、親族が語る。

「お父さんは左官職人だったけど、当時は建設ブームだったので、実入りがよくてね。

 勝久さんはまじめでおとなしく優秀だったけど、弟さんと比べると、愛嬌がないというか、寄せつけない感じ。世間話などできない堅いタイプだった

 容疑者は地元の公立高校から大学に進学して、教師の道に。30歳前後で結婚し、長女と長男をもうけたが、25年ほど前に同居していた母親が急逝。

「その後もお父さんを含めて家族5人で暮らしていたんだけど、10年前にお父さんと息子だけを置いて平塚へ引っ越したのよ。

 息子は高校生だったから転校できない事情があったのかも。息子に大学へ進学しないのかと聞くと、“うちはお金がないので行かない”と言っていました」(同・親族)

 教師の給料があれば、大学に行けないことはないはずだが、家族間で何らかの不和があったのかもしれない。 

山口容疑者の自宅の勝手口にはサンダルが
【写真】卑猥な言葉や絵が書かれていたガードレール

 祖父と孫だけの生活が数年続いたあと、息子は就職して独立。容疑者の父親だけの生活になっていた。

「5年前、お父さんの姿が見えないので、近所の人と民生委員、警察が家をこじ開けて入ると、中で倒れていてね。

 数日たっていたようで、病院に搬送された。その間、勝久さんはいっさい連絡をとっていなかったみたい。親子なのに……」(同)

 一命をとりとめた父親だが、その後、他界。容疑者は近所の人を葬儀に呼ぶこともなく、挨拶さえしなかったという。

 家族やその周辺の人々とは向き合わず、“優秀”な先生になった容疑者だが、子どもじみた行為で、そんな名誉もフイにしてしまった。