性犯罪や金銭トラブルなどの被害者になったとき、身近な存在である親や教師、友達に、なぜSOSを発することができないのか──。

「まず、性被害に遭ったことを誰かに相談することはなかなかできませんよね」

 多感な年ごろの若者にとって、このような悩みを打ち明けることは難しい。“親に心配かけたくない”“怒られたくない”という気持ちもある。

 では友人はどうだろうか。

「いまの子はなかなか心を許せる友達や、親友と呼べる存在がつくれない。なぜなら相談すると、その内容を聞いた友人がSNSに投稿して、拡散されてしまうおそれもあるんです。内容によっては、そこからいじめのターゲットになることも。だから友達にもなかなか明かせない」

相談もたらい回し、親に頼れない現状も

 だからといって警察や弁護士に相談するのもハードルが高い。行政や支援団体などの相談窓口も同様だ。

「相談したけれど、“警察や弁護士のところへ行ったほうがいい”など、結局たらい回しにされることが多いと言うんですね」

 たとえ親や先生に相談したとしても、彼らはネットにあまり詳しくなく、SNSでの被害の話が通じないという。また、相談窓口には次のような弱点があることも示唆する。

「多くの場合、悩みは聞いてあげればそれで落ち着くと思い込んでいるんです。それは昔の人の考え方で、いまの子たちはそうではないです。解決を求めているんです」

 コレコレさんのところに相談に来る理由のひとつに番組を見ている視聴者が非常に多いこともあげられる。その存在は、悩みを解決するキーパーソンにもなっているのだ。

女子高生がワタナベマホトからの被害を明かした日の配信では、リスナーから女子高生へのアドバイスや激励も多く寄せられていた(写真は加工)
女子高生がワタナベマホトからの被害を明かした日の配信では、リスナーから女子高生へのアドバイスや激励も多く寄せられていた(写真は加工)
【写真】ワタナベマホト、胸の大きなタトゥーを晒して何かを吸引する様子

「僕の視聴者には弁護士などの専門家もいますし、寄せられた悩みに関する知識を持った方もいますから解決率が高い。単に僕の力だけではなく、視聴者みんなで、ひとつの悩みを解決しようとしています。それに僕が間違ったことを言ったとしても、すぐに訂正してくれます(笑)」

 100万人以上の力が被害者に向けられているのだ。

「勘違いしている人はいますが僕が相談に乗っているのは正義感からではない。わざわざ僕のところに相談してくれたので話を聞くだけで終わらせたくない。僕のインフルエンサーとしての力を使って解決してあげたいな、という気持ちでやっているんです」


コレコレ/株式会社ライバー所属のユーチューバー。主にユーチューブなどでの生配信番組を中心に活動している