お手軽ヨーグルトレシピ

 食べやすい組み合わせでヨーグルトの力を引き出せるお手軽レシピを、吉野さんに教えてもらいました。

《​身体を温める食材×ヨーグルト》
 ヨーグルトは身体を冷やす食材。でも、身体を温める食材と合わせれば、温活も腸活も同時にかなう。ホットヨーグルトでもおいしい!

小豆・きなこ×ヨーグルト
〈材料〉ヨーグルト…150g/小豆(缶詰)…大さじ2/きなこ…大さじ1〜2
〈作り方〉ヨーグルトに小豆ときなこをトッピングする。

「身体を温めてくれるだけでなく、小豆はポリフェノール、食物繊維も豊富。きなこに含まれるオリゴ糖は、乳酸菌のエサになり増殖・活性化も促します。甘さが足りない場合は黒糖や黒蜜をトッピングすると、より和風スイーツ感が出ます」(吉野さん、以下同)

しょうが・はちみつ×ヨーグルト
〈材料〉ヨーグルト…150g/おろししょうが…小さじ2/はちみつ…大さじ1
〈作り方〉おろししょうがとはちみつを混ぜ合わせ、ヨーグルトにトッピングする。

「身体を温めるしょうがは、はちみつを加えることで、ヨーグルトと合わせても食べやすくなります。はちみつにもオリゴ糖が含まれているので、乳酸菌の活性化に役立ちます」

りんご・シナモン×ヨーグルト
〈材料〉ヨーグルト…150g/りんご…1/4個/シナモン…少々/はちみつ、メープルシロップなどをお好みで
〈作り方〉(1)りんごは皮の栄養価が高いので皮ごと使用。小さめにカットする。(2)ヨーグルトにりんご、シナモン、お好みではちみつやメープルシロップをかける。

「りんごはビタミンC、ポリフェノール、食物繊維を含む栄養価が高い身体を温める食材。シナモンは血行促進効果があり、寒い季節にりんごと合わせることで、より温活効果が得られます。電子レンジで軽く温めて食べるのもおすすめ」

《食物繊維×ヨーグルト》
 食物繊維は善玉菌の代表格である乳酸菌のエサに。さらに、便のカサを増やし腸のぜん動運動を促すので、腸内環境がしっかり整う!

ドライフルーツ×ヨーグルト
〈材料〉ヨーグルト…150~200g/お好みのドライフルーツ…適量
〈作り方〉ヨーグルトにお好みのドライフルーツを入れて、ひと晩寝かす。

「特に食物繊維が多いのは干し柿やドライプルーン。ひと晩漬け込むと、ヨーグルトの水分でプルプル食感に戻っておいしいです。戻りやすいよう、小さめにカットしてから漬け込んで」

アボカドヨーグルトスムージー
〈材料〉ヨーグルト…100g/アボカド…1/2個/牛乳…1/2カップ/はちみつ…お好みで
〈作り方〉(1)熟れたアボカドの皮をむいて種を取り除き、適度な大きさに切る。(2)すべての材料をミキサーに入れてなめらかになるまで攪拌(かくはん)する。

「不飽和脂肪酸、食物繊維、ビタミン類、カリウムなどのミネラル分がたっぷりのアボカドでさっぱりとした高栄養のスムージーに。フルーティーに仕上げたい場合は、バナナやキウイ、りんごなどを入れても美味」

《ほかの菌×ヨーグルト》
 ヨーグルトの乳酸菌にほかの菌を組み合わせれば、相乗効果で“菌パワー”がグーンと上昇。腸内環境の改善もバッチリ!

麹菌・酢酸菌×乳酸菌のフルーツ酢ラッシー
〈材料〉ヨーグルト…100g/牛乳…100g/はちみつ…大さじ1~2/りんご酢などのフルーツ酢…大さじ1~2
〈作り方〉材料をすべてよく混ぜ合わせる。はちみつ、フルーツ酢はお好みで調整。

「お酢に含まれる酢酸、クエン酸のキレート作用によって、ヨーグルトのカルシウムが吸収されやすくなります。お酢が加わることで変化する、トロリとしたのどごしも楽しい。フルーツ酢のほか黒酢でもOKです」

麹菌×乳酸菌の甘酒ヨーグルト
〈材料〉ヨーグルト…100g/甘酒…お好みで (50g程度)
〈作り方〉ヨーグルトと甘酒をよく混ぜ合わせる。甘酒の量はお好みで。

「ヨーグルトを合わせることで、甘酒がさっぱりとした飲み口に。甘酒が苦手な方でも飲みやすいはず。トマトジュースを合わせるのもおすすめです。リコピンも摂取でき、トマトジュースの青臭さが気にならなくなります」

(取材・文/河端直子)

後藤利夫・著『乳酸菌がすべてを解決する』(アスコム)※記事中の画像をクリックするとアマゾンの商品紹介ページにジャンプします
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《PROFILE》
後藤利夫 ◎大隅鹿屋病院内視鏡センター長。無麻酔・無痛大腸内視鏡検査法「水浸法」を開発し、普及に尽力。腸内細菌や乳酸菌にも造詣が深い。著書に『乳酸菌がすべてを解決する』(アスコム)など

吉野愛 ◎管理栄養士、食育アドバイザー。実践女子大学を卒業後、江上料理学院にて勤務。講師経験を経て、管理栄養士として独立。外食店の健康的なメニューの開発、栄養アドバイス、栄養講座の講師などで活動中