「何て読むの? と聞かれたり、芸名っぽいとか言われるけど本名です。最近は、本名よりも愛称が浸透していてうれしいです」

 本名の“ぬくみ・める”より“めるる”の愛称で、ティーン向けファッション雑誌の人気モデルだけでなくバラエティー番組やCMなどでも活躍。フィールドを広げて、念願のドラマに初挑戦し『おしゃれの答えがわからない』(日本テレビ・日曜深夜2時11分~)に主演する。

 おしゃれアレルギーの地味な女子大生役は、カリスマモデルとは真逆な設定だ。

「今回の役柄と一緒で私も人見知りです。小学生のころは地味で恥ずかしがり屋だったことを思い出しながら演じました。

 目標だったドラマは、セリフを覚えるのはできても意味を理解しながら(役の)感情を表現するのがすごい難しかったです。演技は、ずっと同じ気持ちでいるので、着る服やシチュエーションによって、いろんな気持ちになるモデルとは似ているようでも違いました」

必須アイテムはヘアピン

 小学4年生から名古屋市内のダンススクールに通っていたが、12歳のときスカウトがきっかけで受けたオーディションでグランプリを受賞、モデルデビューした。

「服はジャージで黒髪、メイクもしたことがなかったです。地元の田舎から名古屋に行くたびにメイクをして携帯電話を持っている女の子たちがキラキラして見えて、そういう人になりたいと思って応募しました」

 2~3年前からモデルと並行して芸能活動をするようになった。トレードマークはヘアピン。バラエティー番組でヘアピン1000個を髪につける企画にも挑戦した。

「ヘアピンは、モデル撮影のときにストレートヘアだったので(読者に)まねしやすいアイテムとしてつけたのがきっかけで、200個ぐらい持っています。1000個は重さ以上につけるのが大変で3、4時間かかったけど楽しかったです。ヘアピンをつけるときはほぼ自前ですが、CM撮影では、わざわざヘアピンを作ってくださったのをつけることも多いです」

 露出や仕事が増えた多忙な生活の息抜きは、おうち時間だという。

「もともとインドア派で、おうち時間が大好き。仕事が終わると1秒でも早く家に帰りたい。外出は美容室に行くぐらいで、東京に来て1年半ぐらいになるけど全然(場所を)知らないです。家ではYouTubeを見たり、ゲームをしたり、アニメを見たりしています。YouTubeではメイク動画や大食い動画が好き。大食いを見るとお腹がいっぱいになって幸せな気分になれる。韓国の方がチキンを豪快に食べる動画は大好きです」

 芸能界に入っていなければユーチューバーになっていたと想像をめぐらす。

「ファッションにもメイクにも興味がなく、おうちにこもって根暗になっていたと思う。顔出しをしないで、趣味の編み物の動画を配信するユーチューバーになっていたかもしれないです(笑)」