逆に面白いデヴィ夫人や神田うの

神田うの 自由奔放な言動で物議を醸していた神田うの。“自分は自分”を貫いていたほうがよかった!?
神田うの 自由奔放な言動で物議を醸していた神田うの。“自分は自分”を貫いていたほうがよかった!?
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 偉そうな人は嫌われやすい。ただ、そこが面白がられ、人気者になるケースも。デヴィ夫人神田うのがそれだ。

 ふたりとも、トラブルには事欠かないが、それをものともしないたくましさがある。例えば、デヴィ夫人は1992年、米国でのセレブパーティーで女性をシャンパングラスで殴り、逮捕されるハメに。しかし、こう振り返った。

「私は刑務所でとても幸せでした。部屋を絵で美しくして、学生寮にいるように感じました」

 また、うのもかつて無敵の熟女タレントだった野村沙知代さんに平手打ちされたりしながらも、ひるむことはなかった。「アウトオブ眼中(眼中になし)」などのコギャル語も連発していたものだ。

 ちなみに、デヴィ夫人が大きな顔をしていられるのは、インドネシアの元・大統領夫人という肩書のおかげでもある。実はうのも、父が国家公務員だったり、夫が大企業の社長だったりと、なかなかの“上級国民”なのだ

なぜか負けないGACKT

 そんなふたりに対し、もっぱら独力で「俺様」キャラを築き上げてきたように見えるのが、GACKT

GACKT ミュージシャン・役者でカリスマに!でも「ビジネスで大炎上」
GACKT ミュージシャン・役者でカリスマに!でも「ビジネスで大炎上」

 ミュージシャンや役者としてのビジュアルやカリスマ性、ストイックな言動もさることながら、人気バラエティー『芸能人格付けチェック』(テレビ朝日系)での圧倒的な強さが、その「俺様」ぶりに正当性をもたらしてきた。

 高級食材やワインなどの真贋を当てる戦いで、ほかの芸能人が3、4問続けて当てるのに四苦八苦するなか、65連勝というありえない記録を継続中。現代のような情報化社会で、本物を見分ける能力は誰もが欲しいものだ。ここ数年は『GACKTの勝ち方』『GACKT超思考術』といった自己啓発本も出版している。

 その一方で、トラブルも珍しくない。違法性が噂される仮想通貨に関わったり、立ち上げたアパレルブランドの商品にパクリ疑惑が取り沙汰されたり。今年2月には、知人へのサプライズで愛犬を里子に出すという動画が「犬の気持ちを考えていない」と批判されてしまった

 しかし、そこで退かないのがこの男。《喧嘩売りたいなら買ってやるから来いや》と反論してみせた。炎上に追い込まれたら終わり、みたいなところもある現代にあって、この打たれ強さもまた、ファンにはたまらないのだろう。

 こういうスタンスは、貫けるなら貫いたほうがいい。というのも、うのは5年前に「脱KY」宣言をして、やや失速してしまった。ベビーシッターによる1300万円相当もの盗難被害を公表、それが「自慢か」と叩かれたことがきっかけだ。

 はたして、GACKTは「格付け」同様、勝ち続けることができるだろうか。