リハーサルから“本気涙”のプロ根性

 彼女の運動神経のよさは地元でも評判だったようだ。

部活に入るのが必須の中学校だったのですが、清原さんはすでに芸能活動をしていたこともあり、週に1日しか練習のない茶道部に入っていたんです。3年生の体育祭では、茶道部は着物姿で部活対抗リレーに参加したのですが、走りづらいはずなのに運動部の子たちを抑えてぶっちぎりの速さでゴールし、会場を沸かせていました」(中学校の後輩)

 同じく中学3年生のときには約500人のオーディションを勝ち抜き、映画『3月のライオン』でヒロイン役を射止めると、“泣きの演技”で話題に。

「監督の大友啓史さんはこだわりが強く、1シーンを10テイクぐらい撮り直すこともザラ。彼女がクランクインして間もなく、亡き母親を思い出して泣くシーンの撮影があったんです。リハーサルから本番さながらに涙を流して演じていたので、スタッフが心配して声をかけたのですが、それ以降のリハーサルでも同じ調子で涙を流していたので、大丈夫かな……と」(映画製作スタッフ)

 しかし、清原にはそんな心配は無用だった。

本番ではリハーサル以上の涙を流し、その日いちばんの会心の演技を見せたんです。あまりに泣きすぎたからか、彼女はその後、脱水症状になりかけたほど。スタッフたちも“あの子はただものじゃない!”と驚いていましたよ」(同・映画製作スタッフ)

 ’18年に主演したNHKドラマ『透明なゆりかご』では数多くの賞を受賞。業界関係者も一目置く女優魂を見せる一方、私生活ではこんな失敗も。

高校入学までは、仕事のたびに地元の大阪から東京まで通う生活だったんです。長時間にわたる撮影で疲れて、帰りの新幹線で熟睡してしまい、岡山駅近くまで寝過ごしてしまったこともあったといいます」(制作会社関係者)

『透明なゆりかご』の脚本家・安達奈緒子と再タッグを組んだ『おかえりモネ』のヒロイン役も好評
【写真】清原果耶、朝ドラのバトンタッチセレモニーにて杉咲花からバトンを引き継ぐ

 プロ意識が高いことで知られ、’18年公開の映画『ちはやふる-結び-』に出演した際にはこんなエピソードも。

題材となる競技かるたを指導してくれた先生に、誰よりも熱心に質問。何度も何度も練習を重ねていて、若いのにここまでしっかり役づくりを行うんだと感心しましたね」(別の映画製作スタッフ)

 ’19年公開の映画『デイアンドナイト』では、オーディションで500人以上の中から選ばれてヒロイン役を務めた。同作品で監督を務めた藤井道人氏は雑誌のインタビューで、

《入ってきた瞬間に“(役名の)奈々がいる!》と感じて。(中略)隣にいた山田孝之(プロデューサーとして参加)なんて、泣いていましたからね(笑)》

 と、清原との出会いで衝撃を受けたと明かしていた。

 国民的女優になるのは必然だった……と思うほど、すべてが完璧な彼女。前出の北川さんもこう絶賛する。

「彼女のようなクールビューティー系の正統派美少女は親近感が感じられないのか、俳優としては意外と苦戦するケースが多いんです。しかしデビュー直後からNHKが大事に育ててきたこともあり、王道ヒロインとして着実にステップアップ。

『透明なゆりかご』なんて、清原さんにハマる作品をNHKが探してきたのでは……と思うほど、彼女の存在なしでは、あそこまでの名作にならなかったでしょう。大河のヒロインに起用される日も近いと思いますよ

 清原果耶という才能の果実はさらに大きくなりそう。