私もすっかり変わりましたよ。以前は(取材当日に着ていた)こんなマニッシュな格好はしていなかったですもん。ローファーなんてあまり履かなかったですし、全部、主人の好みです。結婚前は、ハイヒールにタイトスカートで、もっと色鮮やかな洋服を着てました。ドルチェ&ガッバーナとかザ・女優みたいなファッションだったんですけどね(笑)」

取材当日の高橋ひとみさんのコーディネイト(撮影/近藤陽介)
取材当日の高橋ひとみさんのコーディネイト(撮影/近藤陽介)
【写真】取材当日の高橋ひとみさんのコーディネイトなど

先日こんなこともあって

 結婚生活がスタートして驚いたことは、「何事もすごくゆっくりなこと」だそう。

流れる時間が向こうはすごくゆっくりで(笑)。立ち上がるのも私の倍くらいかかるんですよね。階段も私のペースで上がると、前に主人がいたらつっかえちゃうんです。まだ上ってないのって感じで(笑)。ドアも、そ~っと開け閉めするんです。だから、冷蔵庫もちゃんと閉まってなくて、いつもピーピー鳴るし、車のドアも半ドア(笑)。すべてが今まで見たことがないような人なんですよね。最初はイライラしましたけど、今は慣れました(笑)」

 20代、30代の頃は、友人を自宅に招いて、よく手料理をふるまっていたという高橋さんだが、現在は……。

「主人には、そんなに材料費がかかるなら、コスパのいいおいしいお店に行ったほうがいいんじゃないかって言われてます(笑)。昔から好きなスーパーがあって、そこに行くとなんだか落ち着くんですよね(笑)。主人には“なんでこんなに高いのを買わなきゃいけないの! 近所に安いスーパーがあるのに”って叱られちゃうんですけど。

 普段はあまり料理をしないのですが、コロナ禍での自粛期間は毎日、クックパッドとかを見ながら何かしら作っていました。主人は、唯一お料理ができないんですよ。鍋はたまに作ってくれますけど。その他は、お掃除も、アイロンかけも、ゴミ出しも、パーフェクトなんですけど」

 コロナ禍において、改めて結婚してよかったと感じているとも語る。

自粛期間で家にずっといたときに、ひとりで犬しかいなかったら、どうなっていたかなと思いましたね。なんでも相談できる主人が一緒にいてくれてよかったなと。私と真逆でいつも落ち着いているので安心しますし。

 先日こんなこともあって。外出先の駐車場で、携帯以外の荷物を中に入れたまま車のキーをロックしちゃって。“イヤ~! どうしよう~! 家のカギもないし~”って主人に電話したら、すぐに家からスペアキーを持ってすっ飛んできてくれて。なんだか、そういう救世主のようなことを度々してもらってますね(笑)」