プロであるBALENCIAKOさんがファッションセンスを称賛したのは、アナウンサーではないがなんとあの人だった。

ネップツイード地のジャケットにスカーフを合わせる田中眞紀子
ネップツイード地のジャケットにスカーフを合わせる田中眞紀子
【写真】昔は攻めてた? ヒョウ柄スカーフにひざ上ミニスカの小池百合子

「田中眞紀子さんは、きれいにスーツを着こなしていて素敵です。彼女には『国民が私という人を選び、票を入れてくれたんだ』という意識がある。

 だから、世間が抱く政治家像に自ら寄せていくなんてことは決してしませんでした。

 自分の着たいものを着て政治の場に打って出た。ほかの政治家は田中さんみたいに自分の見え方のブランディングをもっとちゃんとしたほうがいいし、小池さんもミニスカートをもっとドンドンはけばいいと思います」(BALENCIAKOさん)

 日本維新の会所属・石井苗子(みつこ)は水産庁外郭団体の通訳を担当後、『CBSドキュメント』(TBS系)でキャスターデビューを果たした帰国子女だ。

 日本アラブ協会の通訳を経てテレビの世界に足を踏み入れ、政治家になった小池と道筋が酷似している。

女子アナが活躍の場を求める理由

「石井さんは元キャスターというより、頭のいい帰国子女がああでもないこうでもないとやっているうちに政治家になったと捉えたほうが適当だと思います」(八幡さん)

本人の個性があふれまくっている石井苗子
本人の個性があふれまくっている石井苗子

 1952年生まれの小池と、1954年生まれの石井。2人がキャスターデビューを果たした当時、帰国子女で外国語を話す女性は表舞台に起用されやすい時代だったのだろう。

「ただ、ほかのアナウンサー出身の政治家と小池百合子は一緒にできないでしょう。たまに彼女と会うと、前回いつどこで会ったのかを完璧に覚えているし、本当に記憶力がいい。与党の一流の政治家になるにはある種の管理能力が不可欠ですが、なんだかんだ言って小池百合子は別格です」(八幡さん)

 また、BALENCIAKOさんは石井の着こなしについて珍しく合格点を与えている。

「この人こそ個性ですよね。いいとか悪いとかではなく、もう石井苗子そのまま。別に議員にならなくたって今着ている服をきっと着るのだと思います。本来、そうあるべきなんですよね。こういう議員がもっと増えてもいいのに」

 政治家のファッションの重要性についても、こう力説。

「例えば、安倍昭恵さんってよくも悪くもフットワークが軽い人だった。だから、式典で場違いな格好をしてしまったのが本当にもったいないです。外見さえちゃんとすれば、国民からもっと好感を持たれる人だと思う。その点、田中眞紀子さんはファッションの重要性をわかっていました。実は、田中さんはちゃんとスタイリストをつけていたそうですよ」