小池百合子に続き八幡さんが評価したのは、元NHKアナウンサーの小宮山洋子だ。

民主党政権(野田内閣)で厚生労働大臣を務めた小宮山洋子
【写真】昔は攻めてた? ヒョウ柄スカーフにひざ上ミニスカの小池百合子

「彼女の父親は元東大総長の加藤一郎で、母方の祖父は東条内閣の大東亜大臣・青木一男。資産家だから自分で選挙資金を出そうと思えば出せただろうし、機転も利くから政界で活躍できそうな素質がある。

 彼女ならどの党からも出馬できたでしょう。だから、元アナウンサーというより精神は世襲政治家に近いですよね。だって、1度はTBSに入社した小渕優子の前歴が政治家としてどれだけ意味があるのかという話で。せいぜい、そういう世界にいたから少し華やぎがあるくらいですよね」

 では、元キャスター、アナウンサー出身の女性政治家が多い理由は何なのか?

「先ほども言ったように、まず“声が通る”というのがあります。あと、最近は状況が変わってきましたが、かつての女性アナウンサーはお飾りの役割しか与えられず、メインキャスターを任される機会がほとんどなかった。

 キャリアを重ねた男性アナウンサーは管理職やジャーナリストの道が選べたけれども、女性アナウンサーはそうもいかない現実もありました。“30歳定年説”が存在したんです。そういう意味で、活躍の場を政治に求める状況があった。

 加えて、重要なのは知名度です。選挙のムードづくりなど“空中戦”には顔が売れた女性がうってつけ。特に、おおよそ2年ごとに担当が替わるNHKやキー局と違い、地方局はニュース番組のキャスターが4~5年そのまま務めることが多いです。参議院議員だった林久美子はびわ湖放送の報道キャスターとして毎日テレビに出ていましたから」(八幡さん)

 各党がアナウンサーを重用する理由は「声が通る」と「空中戦対策」の2つが大きく挙げられるようだ。ただ、当人たちからすると政治家を目指す理由はそれぞれ異なる。父の思いを受け継ぎ「世を動かす政治家になりたい」と志向した小池百合子、“意識高い系”の仕事を求めているうちに政治の場へ足を踏み入れていた丸川珠代、天才的なアジテーション能力を買われた蓮舫など、個々人の政治への思い入れや人生のゴールは全く違うのだ。

 とはいえ、アナウンサーのような華々しい道を歩むことを選ぶということは、もともと注目を浴びることをいとわない、いや浴びたい性格であることは間違いがないだろう。

 彼女たちにとって、スキャンダルさえも人生の糧なのかもしれない。

 世間に知られることは、政治家にとっても重要な要素なのだから──。