雨上がり決死隊が解散した。

吉本に戻れなかった宮迫博之

 8月17日、ABEMAと吉本興業の公式YouTubeチャンネルで『アメトーーク 特別編 雨上がり決死隊解散報告会』が配信され、宮迫博之蛍原徹のふたりが発表。一昨年の闇営業騒動で吉本と対立し、クビになった宮迫が解散の主因であることはいうまでもない。

 その騒動の約半年後、YouTuberとして出直した宮迫。当初から「地上波に戻りたい」とテレビへの未練を語っていた。せめて、コンビ解散という重大発表くらい、地上波でやりたかっただろう。

 しかも『アメトーーク』(テレビ朝日系)は雨上がりの冠番組。にもかかわらず、解散発表はネット配信のみで行われた。吉本がいかに、宮迫をテレビに出したくないかがうかがえるような展開だ。

 実際、大崎洋会長も「頑張るか頑張らないかは、本人が決めることだから。僕はもう別に関係ないし」と絶縁ともとれる発言をした。

 それにしても、宮迫はなぜここまで追い込まれたのか。そもそも、彼の芸人としての旬は20年近く前。雨上がり、DonDokoDon、ガレッジセールが共演した『ワンナイR&R』(フジテレビ系)が人気を博し、山口智充(DonDokoDon)と組んだデュオ・くずの『ムーンライト』もヒットした。

 しかし、この番組では初スキャンダルも発生。2003年に山口とやったコントの「王シュレット(ウォシュレットのもじり)」が当時のダイエー・王貞治監督を揶揄したとして批判された。

 また、’17年の不倫騒動では「白か黒か」を聞かれ「オフホワイトです」とごまかしたことが話題に。ややダーティーなイメージがあったところに、闇営業騒動が起きた。彼が得意なサッカーでいえば、レッドカード以上の状況だったわけだ。