番組は学校のような場所だったと振り返る。

さがね「楽屋は大部屋でみんな一緒。仲よく話している人もいればふざけている人もいて、ディレクターが先生という感じでしたね。泊まりで営業に行く機会も多かったですが、それも修学旅行みたいで楽しかったです」

西尾「『ボキャブラ』前からライブやネタ番組で一緒になる機会は多かったけど、ボキャブラネタを作る苦労をみんなで経験したことで、より絆が強まった気がします」

僕らは“ボキャブラ世代”

 そして「今があるのはこの番組のおかげ」と続ける。

西尾スタッフにも“ボキャブラ世代ですよね!”と言っていただく機会も多く、今でもお仕事させてもらえるのは『ボキャブラ』があってこそ。番組に出ていなければ、すでに解散していたかもしれません

さがね「当時見ていただいた方と会うと、こっちがビックリするぐらい喜んでもらえるんです。今は第7世代という言葉がよく使われていますが、僕らは完全に“ボキャブラ世代”ですね」

西尾「ダジャレネタということもあり、番組に関わっていない人たちから否定的な声があったのも事実です。でも爆笑問題さんやくりぃむしちゅー、ネプチューンと、後に別のバラエティーでメインを張れる芸人をこれだけ輩出していますからね。改めてすごい番組だったし、出演できた僕らは運がよかったなと思います」

X-GUN 専門学校で出会い、'90年にコンビ結成。西尾季隆。'70年2月20日生まれ。東京都出身。ボケ担当。さがね正裕。'70年3月25日生まれ。ツッコミ担当。'16年に漫才協会に加入。浅草・東洋館などに出演中