ワイルドで男くさくて真っ正直、男が惚れる男といえば森田剛(42)。彼はいじめについて、こんな熱い発言をしている。
「学校行くくらいなら死んだほうがマシってくらいの状況になったとしても、絶対にコビないこと。“嫌われたくない”って思って相手にコビちゃうと、逆にますますヤリ玉に上がっちゃうから」(『JUNON』1998年1月号)
「リーダー」はニックネーム
コビない=自分を偽れない、嘘をつけない、不器用。そんな彼の性格は、以下のコメントでも伝わってくる。
「 “見てください!”って人にアピールするの、苦手なんですよ。芸能界の中には偉い人とかにアプローチして上に上がっていく人がいるでしょう。そういう人ってきっと頭が賢いんだと思うけど、俺には絶対できない。“すげえなあ”とは思うけどさ。そういう意味では、あんまり芸能界っぽい性格じゃないのかもしれない」(『JUNON』1999年1月号)
そして、最後は坂本昌行。実生活では3人兄弟の末っ子ながら、6人の長男として26年間、V6を支えてきた頼もしきリーダーからいじめられている人へ向けた言葉は深く、あたたかい。
「今いじめられてすごく悩んでいる人がいたら、ちょっと考えてほしいのは“もし自殺しちゃったら、一人のいじめっ子のために、将来出会うであろう100人の友達を捨てることになるんだよ”ってこと。
これはある意味、すごい“勇気”でしょ。そんな勇気を持ってるんだったら、相手に言う勇気も持ってるはず。それにたとえ今100不幸せでも、将来200幸せになればいいじゃない。そう考えれば勝ったも同然ですよ」(『JUNON』1998年1月号)
そしてデビュー25周年時には、「ずいぶん前から、自分がリーダーだっていう気持ちはいっさいないです。もうニックネームだと思っているんで」と。
「僕が何か言ってひとつにまとまるほどつまらないことはないなと思ったんです。それぞれの主張があるグループのほうがおもしろいから。そこで自分の意見を言うよりも、みんなの意見を聞く立場に変えました」(『GOETHE(ゲーテ)』2020年12月号)
現在、全国ツアー『LIVE TOUR V6 groove』の真っ最中、10月26日にはベストアルバム『Very6 BEST』が発売と、全力疾走中のV6。
年齢も性格も個性も様々な6人だけれど、グループとして集合すれば26年間変わることなく、まるで武骨な職人のような雰囲気を醸し出し日本中を魅了してきた。その裏には、「人としてのまっすぐさ」という6人の共通項があるのかもしれない。