「2025年は、ゆっくり旅もしたし、家にいる時間も長かった」
11月4日に「キネコ国際映画祭」のクロージングセレモニーに出席した井ノ原快彦。1年を振り返り、プライベートの充実ぶりをのぞかせた一方で、仕事の面では、大きな変化があった。
「井ノ原さんの代表作ともいうべき、テレビ朝日系の連続ドラマ『特捜9』が、春クールの放送をもってファイナルを迎えたんです。ドラマは、渡瀬恒彦さんが主演していた前身シリーズ『警視庁捜査一課9係』からバトンを受け継ぎ、2018年から放送がスタート。今回で、通算20作目を迎えたところでした」(スポーツ紙記者、以下同)
『特捜9』は、井ノ原演じる警視庁捜査一課特別捜査班の班長・浅輪直樹と、個性豊かな刑事たちが難解な事件に挑んでいく物語。メンバーを取り巻く人間模様も魅力のひとつだったが、キャストとスタッフの間に亀裂が入りかけたこともあった。
「2019年のシーズン2では、それまで務めていたベテラン監督を外して、若い監督に交代させたのですが、これが一部の出演者の怒りを買ってしまい、スタッフとの関係がギクシャクし始めたんです。
それでも、2025年までドラマが続いたのは、まぎれもなく人気の高さゆえでしょう。ファイナルシーズンでは、世帯視聴率も安定して7%から9%の間を維持していました」
数字は決して悪くなかったのに、幕を下ろすことになってしまったのはなぜなのか。テレビプロデューサーの鎮目博道さんによると、
「出演者だけでなく、スタッフたちを含めて、世代交代が起こっているのだと考えられます。20年も続けていると、ストーリーもネタ切れになるのでしょう。そのため、出演者や設定などを一新したいと考えたのではないでしょうか」
惜しまれつつ終了したドラマだったが、来春の『特捜』枠で井ノ原だけが“カムバック”するという。
「2026年の4月から始まる作品に、井ノ原さんの起用が内定しているんです。主演は同じ事務所の後輩が務めるようですね。ジャンルも刑事ドラマになるそうなので、『特捜』ファンからの、“だったら、終わらせなくてよかったのでは?”という嘆きの声が聞こえてきそうです」(テレビ朝日関係者)
STARTO社との関係性は保っておきたい
来春からの新ドラマに井ノ原が出演することは事実なのか、テレビ朝日に問い合わせると、
「今後の編成については、お答えしておりません」
とのことだった。“大枠”が変わらずマンネリ化の懸念もあるが、前出の鎮目氏は、
「手詰まり感を打開するためにも、変化は必要でした。そんな中でも、井ノ原さんらが所属するSTARTO社所属のタレントとの関係性は保っておきたいという考えがあるのだと思います。出演者も、女性ヒロインを加えるなどして、新しい風を吹かせようと考えているのでしょう」
往年のファンのためにも、『特捜』とは一線を画した新しいドラマを期待したい。
















