老眼鏡とメガネ型拡大鏡の違い

眼鏡専門店はもちろん、100均でもオリジナルブランドのメガネ型拡大鏡を販売。表示倍率も1.3倍~2.0倍とさまざまで、ブルーライトカットなど機能付きのものも
【写真】老眼鏡と、拡大鏡を混同してるかも…。見え方の違いを実際に解説!

 見た目が似ている老眼鏡とメガネ型拡大鏡だが、商品の分類が異なる。

「老眼鏡は一般医療機器として定められています。一方、メガネ型拡大鏡は雑品という扱いになります」(国民生活センター)

 一般医療機器には各種認可や法令が設けられているが、雑品であるメガネ型拡大鏡には法令や統一規格は定められていない。とはいえ、

「きちんと造られたメガネ型拡大鏡なら、適切な使い方をすればちゃんと機能する」(国民生活センター)

 トラブルの原因の中には、メガネ型拡大鏡に対する消費者の認識不足や間違った使い方も多い。まずは老眼鏡との違いを把握し、用途に合わせた適切な使用が求められる。

メガネ型拡大鏡とは

 そもそもメガネ型拡大鏡とは何なのか、老眼鏡との性質の違いとは?

「拡大鏡は凸レンズでできていて、対象物が大きく見えますが、ピントが合うわけではありません。

 一方、老眼鏡はピントを合わせるためのもので、くっきり見えますが、大きくは見えない」(川名先生)

 老眼の人が裸眼の状態でメガネ型拡大鏡をかけても、対象物がぼやけたまま拡大されて見えるだけ。

「間違った使い方をしてぼやけたまま見ていると眼精疲労の原因に。

 まずは老眼鏡でピントを合わせ、さらにメガネ型拡大鏡を重ねてかけることで初めて本来の機能が働き、はっきり見えるようになります」(川名先生)

忘れてはいけない購入時のチェック法

 国民生活センターでは、消費者から寄せられた相談をもとにメガネ型拡大鏡の調査を実施。眼鏡専門店や量販店、通販やインターネットで市販されている売れ筋銘柄計25商品を対象に製品テストを行ったところ、

「いずれの銘柄も、光学上の拡大倍率はそれぞれほぼ商品に記載されている表示倍率どおりの数値を示していました」(国民生活センター)

 しかしここで気をつけたいのが、「メガネ型拡大鏡をかければすぐにその表示倍率どおりに見えるわけではない」(国民生活センター)ということ。拡大鏡=ルーペであり、いわばメガネ型拡大鏡はルーペを2つ並べてメガネ型にした商品。ルーペを使う際は通常よく見える位置まで対象物との距離を近づける必要があるが、それはメガネ型拡大鏡を使う場合も同じ。

「対象物との距離を調整して初めて表示倍率どおりに見えるようになる。かけてもよく見えないという方の場合、そこを理解されずに使っているケースが多いのではないでしょうか」(国民生活センター)