テレビ局が信用しないもの

 また『文春砲』“第二弾”が放たれることもなく、A氏がGACKTを提訴したという話もない。もし提訴しているのなら、きっとすでに記事になっているはずだろう。……結果、『GACKT人妻不倫』報道は大きな広がりを見せることがなく、人々の記憶から消えようとしている。

 普通の芸能事務所ならまずありえないが、今回のように徹頭徹尾“取材を無視する”というかたちをとれば、情報番組等で報じることはできないのかもしれない。報道鎮火の新たな手法といったところであろうか。

 しかし、その策が今後、悪い流れを生む可能性も大いにあるのだという。

大手はもちろんですが、いわゆる中小の芸能事務所でも問い合わせについて全くの無視を貫くことはそうありません。週刊誌さんの“問い合わせ”に関しては担当者不在とすることもあると聞きますが。キャスティングする局側としては、連絡がつかないというのが一番信用ができない。こういうことが続くと“今後はオファーしない”ということにも発展しかねません」(キー局局員)                         

 もちろん、GACKTテレビを主戦場にしているわけではないだろうが、芸能人である以上、上記のような意見は無視できないだろう。

 不倫疑惑報道の前から、GACKTは体調不良ということになっており、無期限休業中のために映画『翔んで埼玉』の続編の撮影は中止になっている。こちらとは連絡が取れているのだろうか。雲隠れの代償やいかに。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。