サロンメンバーも“収益を得られる”

YouTubeの更新をストップしていた時期、彼は周囲の人間に辛い心境を明かしており、落ち込んでいました。ただ、その間もどれだけユーザーが離れていったかデータを常にチェックしていたそうです。

 すると、YouTubeの視聴者は減ってしまったらしいのですが、収入的にはそこまで大きなダメージを受けていないことがわかった。彼の収益の大半を占めるのは『Dラボ』という有料オンラインサロンの月額費。ホームレスの炎上のときも会員数が激減するようなことはなかったと聞きます」

 あれだけの炎上騒ぎになっても本質的なファンは離れなかった……どころか、あの“ホームレス炎上”が起こったきっかけのひとつに、『Dラボ』会員たちの営利活動が関係していたのだという。

DaiGoさんはオンラインサロンの会員に“動画の切り抜き”ができる権利を与えています。彼がYouTubeで発信したコンテンツを自由に切り取って編集し、“ショート動画”として発信できるという仕組みで、再生数が増えれば、投稿者は広告収益が得られる。もちろん収益はDaiGoさんにも分配され、そちらの割合のほうが大きいですが、win-winな構造ですよね。ホームレスの炎上も、要点だけが切り抜かれた過激動画が多く出回ったことが一因なんだとか」(前出・出版業界関係者)

『Dラボ』の会員にはYouTube動画を“切り抜く”権利が与えられている
『Dラボ』の会員にはYouTube動画を“切り抜く”権利が与えられている
【写真】顔つきが変わった? フォークを曲げていた時代のDaiGo(2012年)

 現在もDaiGoの切り抜き動画は次々と量産されており、YouTube市場に出回り続けている。

「“切り抜き権”をサロン会員にした最大の理由は、その動画から入会へと誘導できるから。いくら炎上しようとも、その中のひと握りがサロンに興味を持ってくれさえすれば御の字なのです。DaiGoさんは“面白い切り抜きチャンネルはフォロー・宣伝します”、“切り抜きのメンバーと飲み会もやってみたい”と積極的に参加を煽っていますよ」(前出・出版業界関係者)

 炎上商法の最前線といったところか。