「新しいグッズが発売になる度、また“集金”かと思う一方で、見ればお財布の紐が緩んでしまうのがオタクという生き物。最近は高額なグッズが登場してきて、金銭感覚がどんどんおかしくなっているのを自覚しています」

 と苦笑いするのは、千葉県在住の30代女性アーミー。

 “アーミー”とは、韓国出身の世界的グループ、BTSのファンのこと。2年連続でグラミー賞にノミネートされるなど、コロナ禍でも快進撃を続けている彼ら。しかしここ最近、BTSのグッズ販売がアーミーたちの間でちょっとした議論となっているのだ。

 その一番の理由が商品の高額化。顕著だったのは、今年1月4日から世界同時発売された「ARTIST-MADE COLLECTION BY BTS」と名付けられた新商品。「BTSのメンバーが『ARMYのみなさんと一緒に使いたい商品』を題材に直接企画し、メンバーの嗜好と感性を100%込めた商品」という触れ込みで、メンバー毎に2~5種類の商品が順次リリースされた。

 実際にメンバー自身がデザイン画を描いたり、素材選びをしたりするなど、メンバーのこだわりがギュッと詰まったグッズとあり、アーミーを歓喜させた一方で戸惑わせたのがその値段。

 Vが手掛けた一番安いブローチセット(2個入り)でも4,200円(日本オフィシャルショップでの税込み価格。以下同)。アパレル商品はどれも1万円超で、ジョングクのパーカーは1万6,200円、ジンのパジャマは1万4,300円……。ちなみにどちらもシルクといった高級素材が使われているわけではなく100%コットン。一番高かったのがVのボストンバッグで1万9,800円。価格的に本革かと思いきやフェイクレザーで、送料を加えたら2万円を超す。

本人も価格に「驚いた」

「ジンがファンコミュニティーアプリのWeverse(ウィバース)に、『パジャマに良い素材を使ってと言ったけれど、何という価格……。僕も驚いたよ』と苦言を投稿し、アーミーの共感を呼んでいました。

 批判めいた声もあがる中、発売されたこれらの商品ですが、いざ蓋を開けてみれば、全アイテムとも発売と同時に即完売。ファンクラブ会員限定商品ではなく、サイトにアクセスすれば誰でも買える販売方法だったこともあり、フリマサイトで高額で転売する“転売ヤー”も出現。ほどなくして受注生産による2次販売が始まり、アーミーをホッとさせていましたが、『だったら最初から受注生産すればいいのに』という声も上がっていました」(K-POPに詳しい音楽ライター)

「強気!」と話題のマスク『BTS ARTWORK MASK BUTTER』。56枚入りのスペシャルパッケージ24万5,000ウォン(約2万3,330円)

 本国・韓国でも、BTSの関連商品が“高すぎる”とニュースになったのが、ヒット曲『Butter』をモチーフにしたマスク「BTS ARTWORK MASK BUTTER」。

 7枚入りで3万5,000ウォン(約3,330円)、56枚入りのスペシャルパッケージが24万5,000ウォン(約2万3,330円)という強気の価格設定に、一部アーミーから不満の声が上がっていると報じられた。