“冷凍庫に入れれば永遠”の考えはアウト

 また加工デンプンは、デンプンに化学薬品を加えて製造した合成添加物。餃子以外にも麺やお菓子など、いろいろなものに使われている。

「このうちのヒドロキシデンプンは冷凍耐性に優れているため冷凍食品によく使われていますが、原料のひとつ酸化プロピレンに発がん性が認められており、欧州では乳幼児向けの食品への使用を禁止しています」

 デンプンと言われれば安全なもののように聞こえてしまうのがおそろしい。

チャーハンに使われているタンパク加水分解物も問題。タンパク加水分解物は、アミノ酸を主成分とした、加工食品にうまみやコクをつける化学調味料です。法律上では、原料が動植物のタンパク質のため、食品添加物ではなく食品として分類されている」

 しかし、実際のところ、タンパク加水分解物のタンパクとは、何の肉をさしているのか不明なのだそう。

クズ肉に塩酸をかけて作ったようなタンパク加水分解物が食品に分類されるとはおかしいでしょう。加水分解時には、MCP、DCPなどの発がん性を示す物質も生成されます」

 子どもから大人まで大好きな「冷凍焼きおにぎり」などに使用されているカラメル色素も注意が必要な添加物だ。

カラメルというとプリンにかかったおいしそうなソースのイメージ。でも、あの茶色は不気味なカラメル色素の色なんです。カラメル色素は“化学合成された合成着色料”です。合成カラメル色素はありとあらゆる加工食品に使われています。

 食品に使われている着色料でいちばん多いのが、このカラメル色素。カラメル色素の4つの製法のうち、2つにはアンモニウム化合物が用いられ、製造時に発がん性が疑われているイミダゾール化合物が生成されることがあります」

冷凍焼きおにぎり
冷凍焼きおにぎり

 表示はしっかりとチェックすることが大事だ。弁当のおかずとして人気の揚げ物も注意が必要。

「コロッケやから揚げなど、冷凍食品のフライの油も、実は酸化が進みます。冷凍食品の賞味期限は酸化を想定しているので、正確に期限を守るのが大事です」

 と、柴田さんも警鐘を鳴らす。“冷凍庫に入れれば永遠”などと思いがちだが、もちろんアウトだ。

「保存期間について過信している消費者の方は多いです。冷凍食品の袋の裏に書かれている解凍方法をしっかり守ってください。アイスには賞味期限の記載がありませんが、冷凍食品には賞味期限があります」(柴田さん、以下同)

 ふだん意識しないが、パッケージは裏面までしっかりチェックしよう。