番組放送後、少女の作文になされた演出をめぐってネット上では様々な意見が飛び交っている。

2022年4月から夜10時の放送になった『月曜から夜ふかし』(公式HPより)
2022年4月から夜10時の放送になった『月曜から夜ふかし』(公式HPより)
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“素晴らしい作文だった”“地元愛を感じた”といった作文自体を評価する声や、またスタッフとの打ち合わせ時に見せた彼女の礼儀正しさに感嘆する声も見受けられます。

 その一方で、“バカにしたように笑い声入れるの、すごい失礼”“埼玉をバカにするのはいいけど、小学生の作文で笑いの方向もっていったのは許せない”と、埼玉県を、ではなく、少女の作文をイジって笑いにするような番組側の演出を批判する意見が上がっているのも事実」(前出・ウェブニュース・ライター)

 確かに少女にしてみれば、“埼玉の150年後”を真剣に考えて、想像力を働かせてワクワクした気持ちで描いた未来であろう。また企画した主催者側にとっても、多くの応募作品の中から入選に値すると選出した作品だ。その背景を省みると、扱い方に全く問題がなかった、とは言えない気も……。

作文コンクール主催者の見解は

 少女の作品を評価した、“主催者”の埼玉県庁県民公聴課に経緯を聞いた。

「私どもが聞いていますのは○○さん(少女の名前)の作品を紹介したいということで、冒頭の“(コンクールの)募集要項を映像の背景として使わせてほしい”とのご依頼が(番組側から)あったので、それは“いいですよ”と許可しました。

 ○○さんご本人と、保護者に対して“了承を得ているのか”を聞きましたところ、“それは取れています。本人の取材は事前に取れています”ということはお伺いしていました

 では、まるで作文を否定するかのような、“イジる”ような演出は事前に承知していたのだろうか。

「いえ、ご本人には取材、了承は取れているとのことだったので、その先(番組内容や使われ方)に関してはこちらでは把握しておりませんでした。(演出に関しては)番組ですので、多少は面白おかしくする部分はあるのかなとは思うのですが……」(同・埼玉県庁県民公聴課)

 子どもが描く未来を、大人が笑いものにするのはいかがなものか。