第4位『101回目のプロポーズ』('91年)

 4位にランクインした『101回目のプロポーズ』('91年)。このドラマには、心に残っているセリフがある、というアンケートコメントが多数寄せられた。

「トラックの前に飛び出して“僕は死にません!”と叫んだあのセリフが忘れられません」(大阪府72歳 専業主婦)

「“僕は死にましぇん! あなたが好きだから”という命懸けのプロポーズは衝撃的でした」(埼玉県44歳 会社員)

 浅野温子の演じる矢吹薫が、結婚式当日に事故死してしまった恋人のことがトラウマになり、再び好きな人を失うことが怖いと星野達郎役の武田鉄矢に告白してからのこのシーン。キーワードとして印象に残るセリフがあるのは強い、と田幸さん。

「セリフの認知度としては圧倒的でしょうね。これはドラマという枠を超えて度々パロディーもされています。みんながまねするようなセリフがあるドラマは、なかなかありません。こういう強い言葉を持っている作品は、視聴者の記憶に残りますね」

第5位『ひとつ屋根の下』('93年)

 5位は最高視聴率37・8%を記録した『ひとつ屋根の下』('93年)。この記録は月9枠で、いまだ破られていない。

「強い言葉としてみると、まさに“名言製造機”ともいえるドラマです」(田幸さん)

 という田幸さんの言葉のとおり、さまざまなセリフに対する思い入れのコメントが寄せられた。

「血がつながっていないと言った小雪(酒井法子)に、輸血をしたあんちゃん(江口洋介)が“これで俺たちはきょうだい。俺の血がおまえに流れているんだから”と話したシーンは涙ボロボロでした」(愛媛県53歳 専業主婦)

「チイ兄ちゃんが大好きでした。“そこに愛はあんのかい?”というあんちゃんのセリフも大好きです」(神奈川県44歳 専業主婦)

「福山雅治が演じていたチイ兄ちゃんが、妹を助けるために彼女が働いていたキャバクラを“なんならこの店を買い占めるか”というセリフが印象に残っています」(愛知県53歳 パート)

 あんちゃんこと柏木達也を演じた江口洋介とともに、弟の雅也役の福山雅治の人気も高い。

「私は福山さんが主演を張る前の、脇役でいる時代が好きなんです。脇役だからこそ光ることもあります。この作品では役自体も魅力的でした。“なんなら~”のセリフ、私は今でもまねして使っています(笑)」(田幸さん)

第6位『あすなろ白書』('93年)

 田幸さんが指摘する魅力ある脇役となると、6位に入った『あすなろ白書』('93年)の木村拓哉が挙げられる。

『あすなろ白書』(フジ系・1993年)、木村拓哉と西島秀俊の好演も話題に

「2番手、3番手がおいしいぞ、ということに気がついて、当時20歳のキムタクを脇役にキャスティングしたのは彼の売り方として先見の明があったのだと思います」(田幸さん)

 この言葉を裏付けるように、アンケートのコメントでは─。

「木村拓哉が脇役なのに存在感がある。青春時代にあんな秘密基地のような部屋が欲しかった」(千葉県43歳 専業主婦)

「木村拓哉さんが演じた役で、ヒロインに“俺じゃダメなのか?”と聞いたシーンに心臓がバクバクになりました。あんなこと言われてみたい」(神奈川県48歳 パート)

 このシーンについて田幸さんは、

「“俺じゃ~”のセリフとともに後ろからのハグが“あすなろ抱き”と言われたくらいにインパクトがありました」