田舎での生活で連携プレーができる

 共演の北川景子が撮影時を振り返り、「ふたりともずっと笑っていて、子ども同士がじゃれているようでした」と語った雰囲気は、このインタビューでも。天文暦学を究めたいと自ら日本中を歩き、日本地図を作り上げた忠敬のように何か極めたいことがあるかを聞くと、

中井貴一・松山ケンイチ 撮影/廣瀬靖士
【写真】松山ケンイチの話にじっくりと耳を傾ける中井貴一

中井「松山くんはいっぱいあると思いますよ」

松山「まずは、トマトジュース。そして、革製品。田舎での生活を極めたいんですよ。衣食住を自分で完結できるようになりたいんです」

中井「松山くん、いま田舎生活をなさってらして。そこで作ったトマトジュースを映画の現場に持ってきてくださったんです。本当においしくて。

 “うまいな”って言ったら、“貴一さん、こんなもんじゃないです”と。まだ、時期が早いトマトだったようで(笑)。それから、革製品も作っていらして。人間が生活する中でやむを得ず廃棄される革を無駄にせず、別の形で蘇らせる取り組みをなさっている」

松山「はい。いまも貴一さんの誕生日プレゼントの長財布を作っているんですけど」

中井「ただ、誕生日(9月18日)過ぎてますけどね(笑)」

松山「だいぶたってしまいましたが、制作中です!!すみません!!(笑)」

中井「彼とは年齢的に23歳ちがうのかな。ですけど、僕も田舎生活っていいなと思っているんです。どこかで牧場をやりたいという気持ちがあって。子どものころから馬が好きで、馬と一緒に寝たいというのが夢なんです。僕が牧場をやって、松山くんには農業をやってもらって」

松山「馬糞は堆肥として、かなりいいので。連携できると思います!!」

中井「僕と松山くんの話、答えとして合っていますか?(笑)。若いころ我慢して60代になった僕らの世代って、いま、ようやく発言できる年齢になったと思うんです。

 でもこれからは、松山くんたち若い世代が主軸となって自分たちの未来を考え、今を作っていき、私たち世代は若者たちが声を上げる場所を提供し、応援する。もちろん、苦言も含めて……。これからは、そういう社会にすべきだと思っています」

今作で感じた相手の魅力とは?

中井:今回、自分も俳優として参加することが決まって、余計に松山くんと一緒にやることにこだわりました。なんていうんですかね、変な緊張をしなくていいんです。いい加減なんですよ。本当に、いい加減といいかげんの間にいる感じがあるっていうんですかね(笑)。

 僕がどんな芝居をしても、それに松山くんがどう返してくれても成立する。それができるパートナーってそういないんです。


松山:僕も同じように感じていて、貴一さんはどんな球を投げても全部受け止めてくれる。だから、自由にカメラの前で演技ができました。本編ではカットされてしまったシーンがたくさんあるんです。本当は、そのシーンも全部見てもらいたいですね(笑)。

 先ほど貴一さんが話されていた、時代劇をどう残していくか、どう継承していくかを考えていらっしゃることにすごく影響を受けています。僕自身もいろいろなことを受け継いでいかなくちゃと。

笑いと感動の歴史発見エンターテイメント
映画『大河への道』5月20日全国ロードショー 配給:松竹

映画『大河への道』5月20日全国ロードショー配給:松竹(c)2022「大河への道」フィルムパートナーズ

〈【松山ケンイチ】スタイリスト/五十嵐堂寿 ヘアメイク/勇見勝彦(THYMON Inc.)衣装協力:ジャケット、パンツ/ともにトゥモローランド ピルグリム(トゥモローランド)、Tシャツ/ジェームス パース(ジェームス パース 青山店)、ほか私物〉