「びっくりしました。えっ、これが赤堀被告? 別人じゃないかと自分の目を疑いましたよ」

 そう驚くのは、赤堀被告の知人だ――。

 福岡県篠栗町で残酷な事件が起きた。20年4月、碇利恵被告(40)はママ友の赤堀恵美子被告(49)と共謀し、碇被告の三男・翔士郎ちゃん(当時5)を餓死させたとして、福岡県警から保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕された。

  6月6日、碇被告の裁判員裁判が5日間連続で開かれていた。そして14日、検察は碇被告に対して懲役10年を求刑した。
 
 なぜ、このような凄惨な事件が起きたのか。

我が子を栄養失調で餓死させた

「赤堀被告は碇被告に巧みに取り入り、一種のマインドコントロール状態に。まず、碇被告の夫の浮気をデッチ上げて調査費をだまし取った。さらに碇被告が離婚を決意すると、今度は“子どもの親権をとるには、裁判に勝たなければならない”と言って、生活保護受給費や児童手当など合わせて約1370万円もの金を詐取していた。その結果、碇被告の生活は破綻し、子どもに十分な食事も与えられず、三男は栄養失調となって餓死したのです」(地元メディア記者)

 赤堀被告には保護責任者遺棄致死の他、詐欺や窃盗の疑いもかけられている。

 6月6日から5日間連続で開かれた碇被告の公判を傍聴していた冒頭の赤堀の知人によると、

「碇被告の見た目は事件当時に報道された写真そのまま。短い髪を後ろで結んで、裁判の前半はグレーのスーツ姿、後半はTシャツでした。発言するときはいつもか細い涙声で、気が弱い人だと感じた」

 公判3日目、衰弱しきった翔士郎ちゃんが「ママ、ごめんね」と言って数時間後に息を引き取った場面を碇被告が証言した際は、

「本当に子どもに申し訳ないことをしてしまったという、母親の後悔が伝わってきて、泣けてしまいました」(同・知人)

 初公判こそ、傍聴席の倍の傍聴希望者が列をなしたが、2日目から4日目は並んだ全員が傍聴できていたという。しかし、5日目の10日は、傍聴席の8倍もの希望者が集まった。この日は赤堀被告が証人として初出廷したからである。