すぐに始めたい汗をかく習慣

 熱中症予防で大切なのは「暑さに慣れる」ことだと谷口医師。急に気温が高くなる季節の変わり目や梅雨明けには、体が暑さに慣れていないので熱中症になる危険性が高まる。実際に急に気温が高くなった今年の5月や6月下旬は熱中症での救急搬送人数が急増した。

猛暑日の連続に熱中症が心配(写真はイメージです)
【写真】熱中症にならないために覚えておきたい9つのこと

 暑さに順応した体づくりには、個人差はあるが数日~2週間かかる。今から対策し、熱中症になりにくい体にしていきたいところ。そのためには「汗をかく練習」を行いたい。

汗をかいて体温コントロールするには体の水分の量がたっぷりあることと、自律神経がしっかり機能していることが必要。長引くコロナ禍でこのふたつの機能が落ちてしまっていて、汗をかきにくくなっている人が増えています」

 自宅にこもることが多くなっているこの数年。知らず知らず筋肉が落ちて代謝が悪くなり、体の水分量が減ってしまっているという。また、一定温度の場所で長時間過ごす、あるいは、運動不足や規則正しい生活ができていないなどの原因があると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、暑いときに汗がかきにくい状態に。

 うまく汗をかけるようになること、すなわち「汗活」には何が必要か。

「水分をたくさんとること。運動や軽いウォーキング、お風呂もいいですね。ぬるま湯にゆっくり入り、発汗を促すことも大事です」

 夏だからといって毎日シャワーだけで済ませていては、体内にこもった熱を発散できない。39度程度のお風呂に肩までつかったり、長めの半身浴をしたり。汗をかきにくい人や冷え性の人は夏でも入浴剤を使うのがおすすめ。