目次
Page 1
ー コロナ禍が創作意欲を刺激
Page 2
ー 狙いどおりのタイトル
Page 3
ー 前作に続き『記憶捜査3~新宿東署事件ファイル~』の主題歌に
Page 4
ー 吉田拓郎さんらしい決断に納得
Page 5
ー THE ALFEE銀行は破綻しない

 10月5日にダブルAサイドシングル『星空のCeremony/Circle of Seasons』をリリースするTHE ALFEE。前回の取材は2月に発表したアルバム『天地創造』で。

 こんなにも早く、ふたたびインタビューできると思わなかったと伝えると、

高見沢俊彦(以下、高見沢)「コロナ禍になってからリリースするタイミングが早まっていますね。生き急いでいるんですかね(笑)」

坂崎幸之助(以下、坂崎)「先が短いんでって(笑)」

コロナ禍が創作意欲を刺激

 記者の緊張を和らげてくれるような冗談からスタート。“トラベリング・バンド”と自認していた3人は、デビュー以降、休むことなくライブツアーを続けてきた。だからこそ、コロナ禍でこの2年ほどステージに立つことができなかったことが楽曲を制作する高見沢の創作意欲を刺激した。

高見沢「(コロナ禍に入って)“新曲が希望である”と言い続けてきましたから。その新曲を出すことが、先々のライブにつながるという意味で」

 そう語る高見沢だが、現在、『オール讀物』にて、小説第3弾となる『特撮家族』(筆名:高見澤俊彦)を連載中。

高見沢「いま、ちょうど締め切りなんですよ。やばい! 本当に大変です(苦笑)」

坂崎「早く帰ったほうがいいんじゃない(笑)」

高見沢「いやいや早く帰っても、全然出てこないからね」

 今回のダブルAサイドシングルのリリースが発表されたとき“タイトル未定”という文字が並んでいた。

高見沢「サウンドや歌詞はできあがっていましたが、タイトルがなかなか決まらなかったんです。それと、当初、発表しようと考えていた曲『星空のCeremony』は、まったく違うものでした。“なにかが違う”“やっぱり違うんだよな”という思いがありまして、7月末の夏のイベント後に変えたんです」

 タイトルの“星空”を目にした多くの人が、時代を超えて愛され続ける名曲『星空のディスタンス』を思い浮かべるはずだ。