狙いどおりのタイトル

坂崎「狙いどおりです」

高見沢歌詞のあたまに“カシオペア”をもってきましたからね。どうだ! 王手! みたいな感じです(笑)。みなさんが思っていらっしゃるとおりですよ。最終的にこの曲に決めた理由は、サウンド的な問題でした。最近のシングルでは『星空のディスタンス』のような、ロック調のちょっと激しめの楽曲を出していなかった。うちには、桜井という天才ボーカリストがいまして。彼の声の“艶のあるちょうどいいところを聴いてもらえる作品にしました。桜井の何が天才か聞いてくださいよ」

坂崎「どうして天才なんですか?(笑)」

高見沢「コロナ禍の2年間、家で酒をひたすら飲み続け、テレビを見て笑っているだけで何もしていないのに、いきなりのライブで以前と変わらない声が出ちゃうんです」

桜井賢(以下、桜井)「(苦笑)」

高見沢「ほとんどの人が、ボイストレーニングなんかをしているのに、そういうことなしで『星空のディスタンス』を歌えちゃう。その“天才マサボンのパパ”のいいところを集めて作った曲です(笑)」

桜井「ひどいでしょ(笑)。でもね、確かに家でボイトレなどしませんね」

坂崎「高校生のころからそう。鼻歌も歌わない。1パーセントの才能と、99パーセントの酒でできていますから(笑)」

桜井「はははは」

 お互いの才能を認め合っているからこその掛け合い。改めて桜井の艶のある声にほれぼれする新曲『星空のCeremony』だが、初めて聴いたときのことを聞くと、

桜井「カシオペアから始まる歌詞で、最初は何で今さらこれなのって思いました(笑)。でも、コロナ禍になって“ディスタンス”という言葉をよく聞くようになりましたよね。そのディスタンス(『星空のディスタンス』)のアンサーソング的ないい作品ができあがったと思います。“たかみー”節がいろいろなところにちりばめられていて、耳なじみがいい。これを秋のツアーで再現しないといけないですからね。結構、大変ですよ。リーダーがやるって言ってますので……」

高見沢「桜井が歌わなかったら、誰が歌うんだよ!(笑)。でも、ライブで披露したら盛り上がると思います」