「容疑者には、過去にも奇妙な犯罪をしていました。気持ち悪いにも程がありますね……」

 と、全国紙社会部記者は眉間にしわを寄せる。

 9月29日、警視庁は東京都品川区に住む会社員・堂東正成(どうとう・まさなり)容疑者(38)を強制わいせつの疑いで逮捕した。堂東容疑者は9月19日の午後3時前、同区の住宅敷地内で、帰宅途中の小学1年生の女児のマスクを突然外した上で、無理やりキスをしたというものだった。

「容疑者は女児とは面識はなかったようです。被害に遭った女児が母親に相談し、母親が警察に届けて事件が発覚しました」(同・社会部記者)

 警察の取り調べに対して、堂東容疑者は

「(女児は)好みのタイプでキスがしたいと思った。キスをしたのは自分を受け入れられたと感じるから」

 などと容疑を認めているという。

 同区内では9月、20代女性が何者かに襲われて強引にキスをされる事件が起きていて、警視庁は容疑者の犯行とみて捜査をしている。

 堂東容疑者の自宅マンションは、JR品川駅から徒歩十数分の場所にあって、築9年8階建て。数年前までは足立区に住んでいたのだが……。

「そこでも異様な事件を起こして、4年前に逮捕されていたのです」(同・社会部記者、以下同)

 どんな事件を起こしていたのか−−。

「2017年12月26日の朝、容疑者は自転車に乗りながら、通行人の20代女性に対して、すれ違いざまに頭や手に唾を吐きかけたのです」

足立区や杉並区で50件近くやった

 そのときの警察の取り調べでも、容疑者は「女性にコンプレックスがあり、振り向いてほしかった」と容疑を認めた。さらに、

「同様の犯行を女児や別の20代女性に繰り返していたほか、空き缶に自身の尿を入れて持ち歩き、通りすがりの女性にかける行為も。容疑者は“5年前ほどから足立区や杉並区で50件近くやった”と供述していました」

 素直に認めるのは潔いとしても、奇妙な犯行であり、数の多さからしても、容疑者の再犯の可能性は予想できただろう。案の定、たった4年後に容疑者は今回の“強制キス”事件を起こしている。SNSでは、容疑者のおぞましい逮捕歴に「なぜ野放しなの!?」「またやるぞ!」など不安の声が多くあがっている。

 成人した大人とはいえ、我が子の度重なる犯罪を親はどう思っているのか。堂東容疑者の実家を訪ねるも、

「はい、堂東ですが……正成……私は親戚なので……。これから出かけなければいけないので、失礼します!」

 と父親と思われる年配の男性は、最後までシラを切り通した。

 今回の事件で堂東容疑者は逮捕され、今は起訴されるまで警察署内の留置場などに拘束されている。だが、長く見積もったとしても数年もすれば再び野に放たれてしまうのだ……。