個人事務所になってからの高杉

 昨年4月に独立し、個人事務所を設立している。

「20歳を越えてみんなが社会人になっていく中、自分の職業だけ少し世間とかけ離れているというか、特殊なところがあるように感じていて。

 それに甘えないようにしなきゃと思いつつも、やっぱり少しずつズレが出てくる違和感があって。そういう、ひとつひとつを注意しながらやっていきたいと思ったことは大きいです」

 俳優業だけでなく、実務的な仕事もこなしているという。

「やっぱり大変です。1年半やってみて、大変じゃなかったことは何もないですね。やっぱり慣れてないですし。ただ、知ることって、初期のころの面白さを上乗せさせてくれるものだと思っていて。

 多分、何かができたときって、もうひとつ知ることができたのと同じだと思うんです。知らないことを知りたいから、ひとつひとつやっていく。それが僕の中では重要なことなんです」

 今年1月からは『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)内のコーナー『グルメチキンレース・ゴチになります!』のレギュラーに。また10月から始まった朝ドラ『舞いあがれ!』にも出演するなど、順風満帆に見える。

「今後ですか? 人として当たり前のことができる俳優、大人でありたい。何て言うのかな? 世の中とのズレがないように生きていけたらいいなと思います」

●俊英と亜子はひとつ屋根の下で暮らすことになるが、同棲への憧れは?

「うーん……。できる要素が見つからないんですよね(笑)。僕は中学生のころから、(事務所の)寮で生活していて。寮といってもシェアハウスのような感じで、自分の部屋はあったから、ほぼひとり暮らしみたいなもので。

 もう長い間、人とは一緒に暮らしていないから、ひとりがいいと信じ込んでいるところもあって。ひとりが大好きなんですよ。友達から“一緒に住もう”と提案されたときは全力で拒否しましたし(笑)。だから同棲は、できるならしてみたいけど、ハードルは高そうです(笑)」

映画『いつか、いつも……いつまでも。』(C)2022『いつか、いつも……いつまでも。』製作委員会
映画『いつか、いつも……いつまでも。』(C)2022『いつか、いつも……いつまでも。』製作委員会
【写真】個人事務所は大変と語るもより凛々しくなった高杉真宙
『いつか、いつも……いつまでも。』
2022年10月14日(金)より全国公開