「それをわからなかったらアホでしょう」

 ただ、滝沢氏はSMAP解散騒動の最中である'16年9月、いちタレントであり『将来の幹部候補』として、『週刊文春』の直撃に対し、かなり痛烈な発言を残していた。

 SMAPのうち木村拓哉(49)を除く4人が事務所を離れようとしていたことについて、実名は上げないながらも、

「ただの少年が百八十度人生を変えてもらったわけですから、(ジャニーズ事務所に)感謝するのは当たり前。それをわからなかったらアホでしょう」

「僕らの仕事は、ただキャーキャー言われてるだけじゃないんです。自分の後ろにはスタッフとかたくさんの方がいて、その人たちの生活もかかっている」

 と話していた。

「滝沢さんは裏方に回って以降、あまたいるジャニーズJr.および複数のデビュー組、滝沢歌舞伎と多くを手掛けていました。

 自身が退社した場合、どれだけのタレント、スタッフに影響を与えることになるかも分かっていたはずです。それを承知で退所するぐらいですから、よほど腹に据えかねることがあったのでしょう。

 今年になって滝沢氏の意思と関係なく、彼の秘蔵っ子であったSnow ManとSixTONESが、ジュリー社長の管轄に移籍したそうです。このことが滝沢さんと事務所の確執を決定的なものにしたという見方もあります」

 滝沢氏はジャニーズ創始者である故・ジャニー喜多川氏の遺志を受け継ぎながらも次々と大鉈を振るい、多くの成功を収めていた。それだけに、ファンからは感謝や労いの言葉が溢れるとともに、今後のジャニーズを憂う声が続出している。エンタメ界の頂点に君臨するジャニーズは、これからもトップの座を守り続けることが出来るだろうか。