料理を作る人=主婦ではなくなった

 番組はキユーピーの一社提供だが、メニューの選定は局に任せているという。

「こちらからキユーピーの商品を使ってくださいと言うことはありません。野菜の日(8月31日)、マヨネーズの日(3月1日)、ジャムの日(4月20日)など記念日に合わせた食材の使用をリクエストしているくらいです」

 両局とも半年ほど前にレシピを決定し、料理のレギュラー講師は5人。1週間を1人が担当し、収録は1日で1週間分をまとめ撮りしているそう。月曜は手軽なもの、週末は凝った料理をラインアップするのも共通だ。

 一方、時代を反映して番組内容も少しずつ変化を見せている。

「今年の10月からは、世帯平均人数が減少していることや、フードロスをなくす観点もあって、今まで4人分だった材料を2人分に変更しました。また60周年を機に、12月7日放送から両系列とも、毎週水曜を『プラスエコ』の日としてエコレシピを紹介してまいります。その他の曜日でもエコなポイントがあれば紹介していきます。旬の食材を食べる、食材を無駄にしない、エネルギーの使い方など、手軽にできるエコに取り組むきっかけになればと考えています」

葉っぱをモチーフにキユーピー人形がこちらをのぞく「プラスエコ」のロゴマーク
葉っぱをモチーフにキユーピー人形がこちらをのぞく「プラスエコ」のロゴマーク
【写真】『キユーピー3分クッキング』放送初期の貴重写真!

 番組が始まった当初の料理を作る人=主婦というイメージは時代とともに変わり、視聴者のターゲットも変わってきた。

「料理を作るのは主婦だけでなく、夫婦で家事を分担されている方も増えています。以前は主婦向けの番組を意識しておりましたが、現在は性別にとらわれず、講師にも男性を起用していただいています。男性アナウンサーがアシスタントに入ることもあり、講師もアシスタントも男性なのを見て、『時代を感じます』といったご意見も寄せられています。講師の方も手軽な料理が得意な方、和食が得意な方などさまざまで、初心者から料理が得意な方まで楽しんでいただける番組づくりを目指しています」

 CBCのプロデューサー・大谷佐代さんは、60周年を迎えることへの思いを次のように話す。

「番組制作に携わったすべての方々、そして視聴者の皆さまへの感謝のひと言に尽きます。長寿番組として大きな節目を迎え、今は100周年を目指して進化するときだと感じています。先生方による旬の食材の解説や料理の基本など、日本の食文化の継承も大切な要素として、発見のある番組にしたいと考えています。『簡単・便利で美味しい家庭料理』、台所の環境は変わってもお伝えしたいことは変わりません。

 見れば作ってみたくなる献立の提案、やがてそれが家庭の味へと定着していく。3分クッキングの献立が、ご家庭の『わが家の味』に仲間入りさせていただけるよう、信頼できる番組であり続けたいと思っています」

CBCテレビ系列の出演者
CBCテレビ系列の出演者

 すでに人の一生分のレシピを紹介しているという同番組。時代とともに進化しながら、これからも末永く番組を続けてほしい。