そんな夫婦舞台で顔を合わせたのが、結婚30周年を迎えた2017年のこと。渡辺と郁恵による、1日限りのものがたり朗読舞台『いまさらふたりで』を開催したのだ。この舞台を仕掛けたのが、夫婦共演を敬遠していた渡辺さんだった。

復帰できたのは妻のおかげ

渡辺徹さんと榊原郁恵との夫婦舞台『いまさらふたりで』チラシ
渡辺徹さんと榊原郁恵との夫婦舞台『いまさらふたりで』チラシ
【写真】渡辺さん最後の舞台で見せた渾身の役作り、郁恵との結婚披露宴が爽やかだった

「もともと郁恵ちゃんの方はまんざらでもなかったようで、いつかまた“徹さんとお芝居をしたい”との思いを持ち続けていたみたいですね。その気持ちを汲んだ徹さんが、30年間支えてくれた感謝の証として妻に“オファー”して実現したようです。

 2012年に虚血性心疾患を患って手術した時も、“復帰できたのは妻のおかげ”と感謝しきりだった徹さん。郁恵ちゃんが太り過ぎを心配して、彼のためにダイエットメニューを食卓に並べていましたから。

 普段は照れくさい気持ちがあって、妻に面と向かって“ありがとう”がなかなか言えなかったという徹さん。舞台のタイトルにもなった『いまさらふたりで』もまた、彼の照れ隠しだったんじゃないかな」(前出・マネージャー)

 2021年5月には、心臓弁膜症の一つである大動脈弁狭窄症の手術を受けていた渡辺さん。復帰後の9月には、自身の還暦と40周年を祝した夫婦の朗読劇第2弾を上演。息子で俳優の渡辺裕太もゲスト出演して、家族3人による舞台が実現していた。

 もしかすると、渡辺さんなりの家族への感謝だったのかもしれない。