交通機関での迷惑行為ランキング

 迷惑と感じる行為ランキングの今年度のトップは『座席の座り方(詰めない・足を伸ばすなど)』。全体の34.3%を占め、昨年度の2位から2年ぶりの1位に。

「大股開きで2人分のスペースを使って座っているおじさん。エラそうに新聞まで広げていて、何様だよと思った」(55歳・女性・愛知県)といった声や、

「足を通路に投げ出すようにして座っている若者をよく見かける。通路を歩く人の邪魔になっており、もう少し配慮が必要ではと不快に思った」(42歳・男性・広島県)など、『週刊女性』の取材にも多くの体験談が寄せられた。

 座席の使い方に対する苦言は続く。「座席に土足のまま寝ている人がいた。自宅じゃないんだから……」(60歳・女性・和歌山県)というものから、

「車内はガラガラなのに、わざわざ私の隣に座ってくる“トナラー”に遭遇。怖くなってすぐに別の車両に移動した」(32歳・女性・千葉県)という、新種の“モンスター”の目撃談も。

「座席に座る際は、(1)荷物は膝の上に置いて、(2)足は閉じて座りましょう、(3)本や新聞を読むときは隣の人に気を配って、(4)足を投げ出さないように座席に深く腰をかけて座りましょう、といったことが基本マナーになるかと思います。

 座席スペースには限りがあるので、隣に座る人や立っている人にも配慮しながら、譲り合ってご利用ください」(越智さん)

昨年9月、関西鉄道協会による「座席の座り方」についてのマナーポスター。※このポスターについて、関西鉄道協会および関係鉄道事業へのお問い合わせはお控えください
昨年9月、関西鉄道協会による「座席の座り方」についてのマナーポスター。※このポスターについて、関西鉄道協会および関係鉄道事業へのお問い合わせはお控えください
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 続いて、ランキングの2位に挙がったのは『騒々しい会話・はしゃぎまわり』で、33.9%に上る。

 『週刊女性』のアンケートでは、大声でのおしゃべりといったエピソード以外に、「小さな子どもがはしゃぎまわっているのに、親は何も言わない。さすがに見かねて私が注意したところ、逆に親に睨まれてしまった」(58歳・女性・北海道)という子どもにまつわるものも多数。

 また、「新幹線で女性のグループが写真や動画を撮り合って盛り上がっていた。騒がしいし、マナーとしてどうなの」(43歳・女性・大阪府)、「独り言をブツブツ言ったり、大声を発している人を見かけることも。正直怖いです」(31歳・女性・東京都)、

「車内で自撮りしながら動画配信をしている人がいた。ボソボソと視聴者にコメントを返している様子は、さすがに気味が悪かった」(39歳・男性・埼玉県)といった異様な光景の目撃談も寄せられている。

「毎日の通勤・通学や旅行の移動手段など、利用者の目的はさまざま。小さなお子さま連れや高齢の方、障害のある方など多様な利用者が乗り合わせる公共空間でもありますので、一様に“会話禁止”などのルールを設けることは難しいというのが実情です。

 各利用者が一定の配慮を持って活用していただければと思います」(越智さん)