竹原慎二さんの妻・香織さんが取り入れた10のこと

旬の食材を取り入れ、日本で昔から伝統的に食べられてきた食材と調理法を中心とした献立に
旬の食材を取り入れ、日本で昔から伝統的に食べられてきた食材と調理法を中心とした献立に
【写真】がん完治後、台湾旅行を楽しんだ竹原夫妻

 がんが増殖しやすくなる低体温を改善するための温活を中心に、食事療法、睡眠、メンタルケアと免疫力アップにつながることを日々、取り入れていった。

温活ケア10選

■温浴で身体を温める

 以前はシャワーで済ませることが多かったが毎日湯船につかるように。42度のお湯につかり、水分補給をしながら、体温が38度に上がるまで入浴する。生薬であるびわの葉やゆずなどを入れることも。※心臓に負担がかかりやすいので、心臓が悪い方は医師に相談を。

■びわの葉湿布をする

 優れた薬効があるとされるびわの葉とこんにゃくを使った温湿布。身体にびわの葉を貼って、こんにゃくをゆでて温め、布で包んだものをのせる。じんわりとした暖かさが30分ほど続く。「こんにゃくは洗って何度か使えます」

■足マッサージをする

 ふくらはぎや足裏をもんで血行を促進。ふくらはぎから太ももまで下からもんでいくと、冷たく白っぽかった足に赤みがさして、血行が改善されていくのがわかる。足裏は膀胱やリンパ腺のツボを重点的に優しくもんだ。

■漢方を飲む

 がん患者によく処方される「十全大補湯」と冷えによる痛みや心身の機能低下に作用する「加工附子末」という漢方を毎朝煮出して飲んだ。「体力と免疫力を上げるために飲んでいました」

■深呼吸を意識する

 深呼吸には血行促進、冷え性や自律神経の改善、疲労回復、緊張を解きほぐすなど、元気になれる効能がいっぱい。心配事や不安があると呼吸が浅くなりがちだが、「深呼吸」を合言葉に、夫婦で意識してやっていた。

■添加物を避ける

 ソーセージやハムなどの加工肉は添加物を多く含むので口にしないことに。添加物の中でも特に発がん性が疑われる亜硝酸ナトリウムと防かび剤、タール色素は徹底して避けた。

■お笑いのDVDを見る

 気分が滅入るときほどお笑いのDVDを見て思い切り笑うように。お気に入りは『人志松本のすべらない話』。「笑うと自然治癒力が高まるという説もあり、お笑いをがんの治療に取り入れている病院もあると聞きました」

■睡眠の質を上げる

 竹原さんは膀胱の手術を受けたため、夜中でも3時間おきに排尿する必要がある。睡眠が細切れになることもあり、質のよい深い睡眠を取るように心がけた。スマホを寝室に持ち込まず、早寝早起きを徹底。

■デザインフーズを食べる

 肉類をやめ、抗がん作用の高い食品といわれるデザインフーズ(にんにく、大豆、キャベツ、しょうが、玉ねぎ、ブロッコリーなど)を。量も種類も多く食べることを心がけた。スープやみそ汁、スムージーにして毎日たっぷりとった。

■薬はほどほどに

 がんになる前は、市販の鎮痛剤を大量買いし、ちょっとした頭痛などに常用していたそう。「でも、薬はあくまでも対症療法。薬に頼るのではなく、根本から体質を見直し、体調を整えることに注力するように」

伺ったのは竹原香織さん

竹原慎二さんの妻・竹原香織さん
竹原慎二さんの妻・竹原香織さん

日本人初の世界ミドル級王者・竹原慎二を夫に持つ。1男1女の母。著書『夫・竹原慎二のがんを消したカラダにいい食べ物と習慣43』(宝島社)では温活方法や食事メニューなど具体的なメソッドを紹介している。

<取材・文/樫野早苗>