“格好だけのギャル”か“精神的にギャル”か

 今後登場するギャルタレントは2パターンありそうだと衣輪氏は予測する。

「ひとつ考えられるのは“格好だけのギャル”。普通の女の子を事務所が売り出すために、ギャル風の服装をさせるパターンです。

 今活躍しているギャルタレントは、みちょぱさんやニコルさんにしても、頭の回転が速く空気が読めるタイプ。ギャル特有の破天荒なキャラではありません。格好だけギャル、というタイプが現れても違和感はないでしょう」

 その逆で、見た目ではなく生きざまを見せ、ぶっちゃけトークで人気を博していくタイプも考えられるという。

「小森純さんを取材したとき、ギャルは格好だけではなく、精神性が大切だということを話していました。“後先考えず全力で今を楽しむ”というのがギャルの根本。そんな気持ちを強く持つために、服装で武装しているんだ、という言葉が印象的でした。

 いつの時代の若者も保守的な文化に反発する層はいます。格好は変化しても、ギャルのような精神性のタイプは現れるでしょう」

 ギャルの精神性といえば、『Popteen』よりも『egg』が色濃く、WEB版として展開されている現在も受け継がれている。

「『egg』で活躍している女の子が面白いと注目を集めています。ゆうちゃみさんに続き、バラエティーなどでも活躍しそうな、みりちゃむさんなどパワフルな女の子がまだ出てきそうです。親の影響などでギャルに憧れる小学生の女の子が増えているんです。

 元小学生ギャルじゅなさんも『egg』の専属モデルとして活躍しています。ギャル文化はいわゆるアルファ世代('10年〜'14年生まれ)と呼ばれる層が引き継いでくれるのかもしれません」

 ギャル文化が途絶えなければ、今後はギャルタレントが生まれてくる可能性はあるだろう。

私としては“全力で今を楽しむ”という価値観は、今の時代にこそ必要かと。勢いのあるスターギャルが出てきて、世の中を明るく楽しく盛り上げてほしいと願います」

解説してくれたのは…

衣輪晋一(きぬわ・しんいち)○メディア研究家。雑誌『TVガイド』やニュースサイト「ORICON NEWS」など多くのメディアで執筆するほか、制作会社でのドラマ企画アドバイザーなど幅広く活動中

取材&文/諸橋久美子