目次
Page 1
ー 橋田さんの遺骨を巡る場外バトル
Page 2
ー 石井氏が明かした“ピン子外し”の真相
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ー ピン子に対して「もう騒がない」

 太平洋を望む静岡県熱海市の海岸に建立された、脚本家の故・橋田壽賀子さんの顕彰碑。『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系列)、『おしん』(NHK)といった、橋田さんの代表作のタイトルが刻まれており、3月23日に除幕式が行われた。

「2021年4月に95歳でこの世を去るまでの40年以上、橋田さんは熱海市の自宅を拠点に脚本を執筆してきました。地元の人々からも、その気さくな性格で愛されて、没後には熱海市の名誉市民に。顕彰碑の設置場所も市から提供されて、そこからは橋田さんの愛した熱海の海が一望できます」(地元紙記者)

 三回忌を迎える今年は、顕彰碑のほかに、大きな追悼行事が控えている。4月9日にTBS系列で放送されるドラマ『ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―』だ。

「主演は相葉雅紀さんで、プロデューサーを務めるのは長年、橋田さんとタッグを組んできた石井ふく子さん。“故・橋田壽賀子に捧げる物語”と銘打たれており、石井プロデューサーをはじめとした橋田ファミリーが勢ぞろいします」(スポーツ紙記者)

 ナレーションを務めるのは石坂浩二で、キャストには角野卓造、中田喜子、藤田朋子、えなりかずきなど、『渡鬼』おなじみの面々がラインナップ。だが、そこには泉ピン子の名はない……。

石井プロデューサーがピン子さんを“排除した”と業界は騒然となりました。ピン子さんは『おしん』でブレイクを果たし、『渡鬼』の顔ともいえる存在。橋田さんの“娘”を自称するほどの深い間柄。だから、追悼ドラマに出演しないのは不自然で、あの“騒動”が尾を引いているのでは……と噂されています」(同・スポーツ紙記者)

橋田さんの遺骨を巡る場外バトル

『文藝春秋』2022年1月号に掲載された、橋田さんを偲ぶピン子のインタビュー。ここで“お骨を食べた”という衝撃のエピソードを披露。さらに同年6月、出演する朗読劇の記者会見の場にて、ピン子が橋田さんの遺骨について唐突に打ち明けたのだった。

“遺骨の一部を譲り受けて海に散骨する”などと語り、ふたりの美談として報じられました。しかし直後に、橋田さんが生前に設立した『橋田文化財団』が、これを事実無根と否定。さらに、ピン子さんもインタビューで反論したため、遺骨を巡って場外バトルが勃発したんです」(同・スポーツ紙記者)

 双方が相反する主張を繰り広げ、現在も和解を果たすことはないまま。橋田さんの遺産を受け継いだ財団、ひいては財団の運営を橋田さんから託されたという石井氏としては、追悼ドラマにピン子を出すわけにはいかないだろう、というのが大方の見方だ。