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ー 番組MCの結婚で、あそこまでやる必要があったの

 フリーアナウンサーの新井恵理那(33)が、結婚妊娠のWおめでたを発表した。新聞休刊日の4月17日、駅売りのスポーツ紙の芸能面を彩るニュースになった。

 17日早朝、新井がレギュラーMCを務めるテレビ朝日『グッド!モーニング』で
「朝いちばんで、私のことですみません。えと、去年の夏から交際していた方と今年に入り結婚しました。今は、その人との子どもがお腹にいます」と幸せいっぱいに報告した。

番組MCの結婚で、あそこまでやる必要があったの

「お互いの呼び方」や「一緒に住んでいるか」など共演者から質疑もあり、なかなか心温まる幸せの演出だった。

「そこまではいいと思いますよ」と話す他局の情報番組ディレクターの表情は、どこか冷ややかだ。

 同番組では、最初の報告以下、エンタメコーナーで「新井キャスター 結婚を生報告」と打ち、約3時間の番組中なんと45分間とたっぷりと時間を割いた。

「あそこまでやるのは、ちょっと恥ずかしい感じ。何で、番組MCが結婚したことで、街録までするのか。引きましたね」(前出・情報番組ディレクター)

 街録。WBCで侍ジャパンが優勝したり、大物芸能人が電撃結婚をした際に、情報番組ディレクターが街に出て、街の人の声を拾う、というテレビ番組の収録手法のひとつ。

 前出・情報番組ディレクターが続ける。

「番組MCが結婚したことで、そこまでやる発想が公共の電波の無駄遣い。しかも、これは関係者に聞いたのですが、新井恵理那を知っている人になかなか当たらなくて苦労したそうですよ。確かに、まったく興味なさそうな高齢者が差しさわりなく『おめでたいですね』とか、若い女性が『ええ!』というだけだったり、薄い反応だったことがテレビ的にも見て取れました。あそこまでやる必要があったのでしょうかねぇ、番組MCに対して」

 番組の舞い上がりぶりはそれだけにとどまらず、さらに加速した。

『朝刊けさの注目見出し』のコーナーでは、デイリースポーツ「結婚妊娠」、スポーツニッポン「アニメ婚」、東京中日新聞「一般男性と結婚妊娠」、日刊スポーツ「結婚妊娠」と次々に紹介。気象予報士も「結婚おめでとうございます」と大はしゃぎする始末で、『けさ知っておきたい!NEWS』のコーナーでも、ヘリコプター墜落事故、だんじり横転事故、米韓が合同訓練など8項目のニュースのひとつとした結婚が伝えられた。

「曜日コメンテーターのコメントも丁寧に取り上げていて、番組、いやテレビ朝日全体で推し、という感じでしたね。新井MCが『グッド!モーニングファミリー』からの質問に答えるコーナーもあり、いい意味で番組の私物化! あるコーナーでは16分間まるまる使いましたからね。なかでも驚いたのはプロポーズの場面で、酔っぱらっていたこと、その後パックしたまま寝たこと、旅行先だったことなどをぶっちゃけていましたね。いやいやいや、そこは隠すとこでしょ!と突っ込みたくなりましたけどね」(前出・情報番組ディレクター)

 公共の電波を45分間たっぷり使って、番組共演者から祝福された新井フリーアナ。お幸せに!