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ー ウキウキでマリオを待ってた子が可哀想

《マリオの映画を見に行ったのに、放映されたのは聖闘士星矢だった。バイオレンスなシーンにビックリした子どもたちが泣きわめいて、会場はカオス(笑)》

 TOHOシネマズ仙台で5月3日に起こった、この“誤上映”がネットで話題になっている。

「今回の騒動の対象となっている映画は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』と『聖闘士星矢 The Beginning』。この2作品はどちらも4月28日から上映が開始されました」(映画誌ライター、以下同)

ウキウキでマリオを待ってた子が可哀想

公開から3日間で18億円以上の興行収入となり、週末興行第1位となった(映画公式HPより)
公開から3日間で18億円以上の興行収入となり、週末興行第1位となった(映画公式HPより)

 GWということもあり、親子や友人同士で映画を見に行く人も多い。それはTOHOシネマズ仙台でも同様だったが『スーパーマリオ』を楽しみにしていた子どもたちの目の前のスクリーンに映し出されたのは『聖闘士星矢』だった。

「この騒動が起きたのは映画館のスクリーン4。『スーパーマリオ』の前後に『聖闘士星矢』が上映されるスケジュールだったため、間違いが起こったのかもしれません」

『聖闘士星矢』には『スーパーマリオ』に比べて過激なシーンも含まれており、この騒動はネット上でも話題になっている。

HPには“大ヒット上映中”と記載されているが、どれほどチケットが売れたかを表す“着席率”は約5%だという(映画公式HPより)
HPには“大ヒット上映中”と記載されているが、どれほどチケットが売れたかを表す“着席率”は約5%だという(映画公式HPより)

“ウキウキでマリオを待ってた子が可哀想”“トラウマになる子どもがいるかも”と影響を心配する声もありました。実際に現場にいた人によると『聖闘士星矢』の上映は中断されたものの、機材トラブルで『スーパーマリオ』の上映も不可能という説明を受け、その後チケット代が払い戻されたそうです

 機材の不調などが原因と思われるトラブル。この2作品は、同じ公開日ながら、くっきりと明暗が分かれている。

「『スーパーマリオ』は、公開前からネットでも話題になり、現在もほぼ満席の状態。一方の『聖闘士星矢』は、お世辞にも好調とは言えない状況で、ネットの検索で“聖闘士星矢”と打ち込むと予測欄に“爆死”“やばい”と出てくるほど。2つの映画を同じ時間帯で上映している都内の映画館で、座席状況を調べてみると、『スーパーマリオ』が全200席の劇場で残数2席のところ、『聖闘士星矢』は全121席で108席ほど残っていました。別の映画館では、上映3時間前で、たった1席予約されていただけでした」

 そんな対照的な作品同士で起こった今回の騒ぎ。“聖闘士星矢の人気をあげたい工作員がやったのでは”などと、ネットでは様々な臆測が飛び交っているが、TOHOシネマズ仙台のスタッフに真偽のほどを尋ねてみると……。

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』放映予定のスクリーンで、誤って『聖闘士星矢 The Beginning』が流れてしまったことは事実です。ただ、その他の詳細はお伝えすることはできません」とのこと。

 本社広報に今回の経緯を聞くため電話をかけたが、GW休み中のようで繋がらなかった。

 いろんな意味で“想定外”続きの『聖闘士星矢』。子どもたちの“小宇宙(コスモ)”は燃やせなかったようだ。