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ー “愛するMに遺産を譲る”─不可解な点だらけ
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ー 抱えていたご近所トラブルと“人柄”

 5月24日より、市川猿之助の心中騒動について警視庁による事情聴取が行われており、供述の内容が少しずつ明らかになっている。

「心中を決行した5月18日は猿之助さんのハラスメント行為を告発する記事が掲載された『女性セブン』の発売日。沸き起こるかもしれないバッシングに悲観した猿之助さんは、前日の17日に両親と“家族会議”を開き、“死んでもう一度やり直そう”と提案。父・市川段四郎さんと母・延子さんの3人で向精神薬を大量に飲んで、意識を失った両親の最期を看取ったそうです。その後、翌朝に自宅を訪れたマネージャーが意識もうろうとした状態の猿之助さんを保護して事態が発覚しました」(ワイドショースタッフ)

 猿之助は澤瀉屋のトップである市川猿翁の実弟・市川段四郎さんの息子。直系ではないものの、猿翁と段四郎さんが第一線を退いてからは、看板スターとして澤瀉屋を率いていた。

“愛するMに遺産を譲る”─不可解な点だらけ

2011年に行われた会見。(左から)市川中車、市川團子、二代目市川猿翁、四代目市川猿之助、四代目市川段四郎さん
2011年に行われた会見。(左から)市川中車、市川團子、二代目市川猿翁、四代目市川猿之助、四代目市川段四郎さん

「澤瀉屋の芸風は革新的なことで知られ、'86年には猿翁さんが宙吊りや舞台装置など現代技術を活用する演出を取り入れた『スーパー歌舞伎』というスタイルを確立しました。

 '12年に四代目を襲名した猿之助さんも『ワンピース』といった人気マンガの歌舞伎化などを行って人気役者に上り詰め、TBS系のドラマ『半沢直樹』でも重要な役で活躍しました」(スポーツ紙記者)

 従兄弟で俳優の香川照之が市川中車として、その息子が市川團子として活躍していた澤瀉屋。一方で猿之助が門弟やスタッフに深刻なハラスメント行為を行っていたという報道が、猿之助を思い切った行動に走らせたということなのか─。

両親を巻き込んだ心中騒動を起こしたわけですから、猿之助さん自身に思いあたる節があったと思われても仕方ありません。

 猿之助さんが遺言として“愛するMに遺産を譲る”と書いていたという話もあって、不可解な点だらけです」(前出・ワイドショースタッフ)

 猿之助は何らかの罪に問われるのか。弁護士法人ユア・エースの正木絢生代表弁護士に聞いた。

現時点の報道を前提とすると、全員が同意した心中でも、生き残った猿之助さんに両親の自殺に何らかの関与が認められれば、刑法202条の自殺幇助罪が成立する可能性が考えられます。その場合、事情がどれくらいあるかにもよりますが、一般的に自殺幇助罪は、懲役2年執行猶予3年という判決が出されることが多いです

 事件が起きた家の近所では、猿之助の供述に疑念を抱いている人が複数いた。

猿之助さんは両親の同意のもと一緒に自殺を図ったと語っているようですが、亡くなった延子さんは自分の意見をはっきり言うタイプでした。そんな人が息子に説得されて自ら命を絶つとは信じがたいです」(延子さんの友人)