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ー 映画公開後も駅前に“キムタク信長”が!

 昨年11月14日に岐阜市で開催された『ぎふ信長まつり』の信長公騎馬武者行列に、主演映画『レジェンド&バタフライ』で織田信長役を演じた木村拓哉が参加。当日は岐阜市の人口を上回る46万人が訪れるなど、大きな経済効果をもたらした。

織田信長のイラストが添えられたポチ袋『織田ちん』は、木村さんがInstagramで紹介すると完売が相次ぎ、フリマアプリで数倍の価格で取引きされる事態に。宿泊したホテルのロビーで木村さんがソファーに座っているところを隠し撮りした動画がSNSで拡散されると、“キムタクソファー”と呼ばれるようになり、聖地巡礼するファンが殺到しました」(ネットニュース編集者)

映画公開後も駅前に“キムタク信長”が!

 “キムタクフィーバー”もあり、今年1月に公開された映画『レジェンド&バタフライ』も大きな話題を呼んだが、映画の公開が終了した後も“キムタク信長”は岐阜市のPRのために一肌脱いでいた。

「6月上旬に岐阜駅を訪れた際、駅前に『ぎふ信長まつり』に参加した際の木村さんと伊藤英明さんの写真を使った戦国城下・岐阜をPRする巨大フラッグが展示されていてビックリしました。映画とコラボしたPRキャンペーンは、公開終了までというのが一般的ですから」(マスコミ勤務の女性)

 地元出身の伊藤だけならまだしも、タレントの肖像権に厳しいことで知られるジャニーズ事務所所属の木村の写真が映画公開後も使用されるのは異例だろう。

 今回のコラボが行われた経緯を岐阜市役所の文化財保護課に聞いた。

フラッグの展示は今年1月30日から始め、来年3月末までの予定です。岐阜市から提案させていただきました。岐阜市は、文化庁の日本遺産『「信長公のおもてなし」が息づく戦国城下町・岐阜』の認定を受けています。

 これは、一般的に冷徹なイメージがある信長公が、意外にも岐阜の地では訪問者に対しておもてなしを行っていたという物語が認定されたものです。これを広く周知するにあたり、その岐阜での信長公の姿が木村さん、伊藤さんの映画とイメージと重なることから、お願いしました

 映画『レジェンド&バタフライ』とのコラボはフラッグのみだというが、

フラッグ以外のコラボの予定はありませんが、掲示当初はTwitter等のSNSでも話題に上がっていたと伺っています

 “キムタク信長”の経済効果は約150億円と言われているが、経済面以外の効果も。

岐阜を来訪してくださる方が増えたという実感もありますが、変わったところでは市民が市外の方に岐阜を説明するときに、話題にしやすくなったという声も聞きました

 岐阜市民にとって木村拓哉は、現代の信長ともいえるヒーロー的存在になっているようだ。